CW_Welcomeバナー

セキュリティ・マネジメント

RSS

シマンテック、NetBackupの暗号化機能を強化するツールを発表

(2006年12月13日)

 米国シマンテックは12月12日、エンタープライズ向けのバックアップ/リカバリ・ソフトウェアである「Veritas NetBackup」の暗号化機能を強化する「Veritas NetBackup Media Server Encryption Option」を発表した。

 NetBackup Media Server Encryption Option(以下、Encryption Option)は、クライアント上でバックアップ・データを暗号化するNetBackupの暗号化機能をさらに強化するオプション製品。128ビット/256ビットのAES(Advanced Encryption Standard)暗号化方式を採用している。データを仮想テープ・ライブラリ(VTL)などの2次ディスク・ストレージ・アレイに保管し、暗号化されたデータを磁気テープに直接転送できるのが特徴だ。また、暗号キーを中央データベースで管理することもできる。

 対応するNetBackupのバージョンは5.1もしくは6.0で、出荷開始は来年1月の予定。価格はサーバ・ライセンス当たり5,000ドルで、暗号鍵管理用のメディア・サーバ・ライセンスは1万ドルとなっている。

 同社のNetBackup製品マーケティング担当シニア・グループ・マネジャー、マイク・アダムズ氏は、「Encryption Optionを使用すれば、今までアプリケーション・サーバが担ってきた負荷をバックアップ・サーバに分散させることが可能になる。また、既存のNetBackupにオプションとして追加できるので、サードパーティが提供するソフトウェアよりも使いやすい」と、同オプションの優位性を強調した。

 バックアップ・データをクライアントで暗号化する場合、通常はかなりの時間を要する。また、クライアントにかかる負荷も無視できない。そのため、Encryption Optionでは、クライアントからサーバへはデータを平文で送り、サーバ・サイドですべてを暗号化するという技術を採用している。

 マサチューセッツ州のミルフォードにあるエンタープライズ・ストラテジー・グループのアナリスト、ジョン・オルスティック氏は、Encryption Optionがサポートする暗号化技術について、エンタープライズ向けのセキュリティ製品を提供するボーメトリックからOEM提供されたものと補足したうえで、こう評価する。

 「すべての暗号化処理はバックアップ・サーバで実行されるので、暗号化によって発生するCPUからのデータ移動のレイテンシー(延滞時間)を最小限に抑えることができる。具体的には数パーセント程度のレイテンシーが発生すると考えられるが、それくらいは許容範囲だろう」

 もっとも、同オプションがリリースされたからといって、NetBackupが大幅に売上げを伸ばすとは考えにくい。エンタープライズ向けのバックアップ・ソフトはすでに多数出回っており、他社製品からNetBackupにわざわざ乗り換えるユーザーもさほど多くないと見られるからだ。また、同オプションを利用するにはNetBackupをアップグレードしなければならないが、アップグレードを望まないユーザーもいるとオルスティック氏は指摘する。

 「NetBackupを利用しているユーザーの中には、『EMC Legato』などの他社製品を併せて導入し、両者の間でテープ・ドライブを共有しているケースもある。その場合には、両製品の機能ではなく、デクルやネオスケール・システムズといったサードパーティの製品の暗号化機能を利用している可能性も考えられる」(オルスティック氏)

(ルーカス・ミアリアン/Computerworld オンライン米国版)

記事詳細テキストバナー

ページの先頭へ戻る