シスコとRSA、ネットワーク・ストレージ用の暗号技術を共同開発
シスコ製SANデバイスにデータ暗号化機能などを提供米国シスコシステムズと、米国EMCのセキュリティ事業部門であるRSAセキュリティは先週、フロリダ州オーランドで開催されたEMCの年次ユーザー・コンファレンス「EMC World 2007」において、各種ネットワーク・ストレージに対応するデータ暗号化技術の共同開発計画を発表した。
シスコの幹部らによると、この計画は、シスコの「MDS 9000 Storage Media Encryption」とRSAの「Key Manager」を統合し、SAN(Storage Area Network)上のストレージ・デバイスに対応したデータ暗号化機能や鍵管理機能、鍵提供機能を提供するというもの。これらの機能は、シスコとRSAが共同開発するライン・カードをシスコ製サーバのシャーシに装着することで、シスコ製品ベースのSANで利用可能になる。
最初に共同開発されるライン・カードはテープ・ドライブ向けのものとなる見通しで、出荷は年内の予定だ。シスコの製品管理ディレクター、ラジーブ・バードワジ氏によると、新しいライン・カードは10Gbpsの暗号化スループットを実現するとともに、鍵管理機能の追加用API(Application Programming Interface)も提供する。なお同氏は、テープ・ドライブ用以外のライン・カードの投入スケジュールについては明らかにしなかった。
EMCとシスコの幹部は、シスコとRSAの共同開発契約は非排他的なものだと述べている。
バードワジ氏は、新しいライン・カードの特徴として、暗号化/鍵管理アプライアンスよりも導入しやすく、使い勝手が良い点を挙げている。
同氏は、ネオスケール・システムズやヴォーメトリック、デクルー(ネットワーク・アプライアンス傘下)などが提供するセキュリティ・アプライアンス製品と比較したときの新カードの利点について、ネットワークの接続変更と再構成を行う必要がないことを強調する。「われわれの最初のライン・カードは、インストールしてスイッチを入れるだけで、テープを暗号化することが可能になる」(同氏)
さらに同氏は、このカードによる暗号化がIT管理者に負担をかけることはないと語った。
だが、データ保護のために今後もアプライアンスを使っていくと語るIT管理者もいる。サンディエゴ郡信用組合の技術担当シニア・バイスプレジデント、ショーン・アザディ氏もその1人だ。同氏はこう述べている。
「私がアプライアンスを気に入っているのは、メイン・システムに対するやっかいな影響がないからだ。アプライアンスをサポートする環境を作らずに済むのは、われわれにとって大きなメリットだ」
総資産390億ドルと800人の職員を抱え、カリフォルニア州サンディエゴ郡とリバーサイド郡に25カ所の支店を持つ同信用組合は、ネオスケールのアプライアンス「CryptoStor」を9カ月試用した後、3週間前から組織全体で導入している。
アザディ氏によると、CryptoStorが同組合の要件を満たしているため、シスコとRSAが共同開発する製品の評価を行う予定はないとしている。
(ブライアン・フォンセカ/Computerworld オンライン米国版)
























