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EMC、ID識別サービス企業のベリッドを買収

RSAのユーザー認証製品ラインに統合
(2007年06月04日)

 米国EMCは6月4日、アイデンティティ(ID)識別サービスを提供する米国ベリッドを買収したと発表した。買収金額は公表されていない。この買収によりEMCは、昨年6月に買収したRSAセキュリティが持つユーザー認証製品ラインに、ベリッドが持つID識別技術を統合することが可能になる。

 RSAの製品マーケティング・ディレクターを務めるマーク・ガファン氏は、「RSAセキュリティでは昨年の9月以来、リスク・ベース認証のソリューション『Adaptive Authentication Suite』の機能の一部として、ベリッドのサービスを販売している。今回、RSAとベリッドの技術を統合することで、われわれのビジネス・チャンスが広がり、新規顧客を迅速に獲得することができる」と語った。

 ベリッドは1999年に設立され、現在40人の従業員を擁している。同社が提供するID識別サービスは、「知識ベースの認証(Knowledge-based authentication)」として知られている。

 知識ベースの認証とは、公開されている記録を基に、その個人でなければ回答できないような質問を作成し、質問に回答できるかどうかでID識別を行うというものだ。

 「『あなたが最初に購入した車の車種は何ですか?』『あなたは90年から93年にどこに住んでいましたか?』という質問は、本人でなければ回答できないはずだ。知識ベースの認証技術を利用すれば、このような質問への回答で、ID識別を行うことができるのだ」(ガファン氏)

 なおガファン氏によると、EMCでは今後1年間はベリッドのサービスを単体で販売し、その後RSAセキュリティの「eFraudNetwork」と統合する予定だという。

 eFraudNetworkとは、オンライン・バンキング・サービスやオンライン証券サービスを提供するベンダーを対象とした、RSAセキュリティのフィッシング対策サービスのコミュニティである。

 同コミュニティのメンバーは、フィッシング・サイトのIPアドレスや、犯罪パターンに関する情報をリアルタイムで共有できる。例えば、eFraudNetworkに加入するメンバーをねらったフィッシングが確認されると、コミュニティ・メンバーはその情報を共有し、即時にそのフィッシングから保護されるという仕組みだ。

 なお、コミュニティのメンバーになるためには、RSAセキュリティの「FraudAction」を利用していることが条件となる。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)

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