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シマンテックがSaaS事業を強化――メッセージ・フィルタリング・サービスを追加へ

データ・バックアップに続くSMB向けホステッド・サービスの第2弾
(2007年08月01日)

 米国シマンテックは7月30日、4月に発表したデータ・バックアップおよびリカバリ・サービス「Symantec Protection Network-Online Backup Service(SPN)」に続くSaaS(Software as a Service)として、メッセージ・フィルタリング・サービスなどを2008年以降に提供する計画を明らかにした。

 SPNは、シマンテック初のSaaSとなる中小規模企業(SMB)向けのデータ・バックアップ/リカバリ・サービスで、提供開始は年内の予定だ(関連記事)。同社グローバル・サービス・グループ部門のプレジデントであるグレッグ・ヒューズ氏は、SPNのメリットとして、データ保護にまつわるさまざまな課題をシマンテックのバックアップ・センターに委ねられる点を挙げている。

 このSPNに続き、シマンテックは2008年以降、電子メールのフィルタリングや、デスクトップPCへのリモート・アクセスなどを、SMB向けホステッド・サービスの形でリリースする。ヒューズ氏は詳細を明らかにしなかったが、「われわれはメッセージ・フィルタリング、さらにリモート・アクセスのサービスを追加し、SaaS事業を強化する」と述べた。

 また同氏は、「SMBユーザーのインフラ需要は非常に大きい」として、シマンテックもグーグルやマイクロソフトと同様、SMBをターゲットにしたWebベースのアプリケーションやITサービスにビジネス・チャンスを見いだしていると語った。


米国シマンテックのCEO、ジョン・トンプソン氏

 シマンテックにとって、グーグルは手ごわい相手となりそうだ。グーグルはここ数カ月で、マルウェア対策ソフト企業のグリーンボーダー・テクノロジーズや、セキュリティ・ベンダーのポスティーニを立て続けに買収。さらにオンライン・ストレージ・サービス「GDrive」を近く開始するといううわさもあり、シマンテックにとって最大のライバルになる可能性もある。

 だがシマンテックは、SMBユーザーを相手に長年ビジネスを展開してきた経験を持ち、販売チャネルでも強固な関係を築いていることから、“検索業界の巨人”に引けを取ることはないと強調する。ヒューズ氏は、「データ保護という面で、当社は(SMBユーザーから)非常に厚い信頼を得ている」と述べ、グーグルとの競争に自信をのぞかせた。

 一方、シマンテックのCEOであるジョン・トンプソン氏は、「グーグルがセキュリティ市場に参入したことは当然の流れだ」としながらも、同社がセキュリティ・ビジネスに的を絞ることはないと見ており、同市場でのグーグルとの競合については特に危惧していないと語った。

 トンプソン氏はむしろ、IBMやオラクルなどグーグル以外の企業がSaaS市場に本格参入することを懸念しているようだ。「マイクロソフトが本腰を入れる可能性もまだ消えていないと思っている」(同氏)

 同氏はさらに、多数のベンダーがSaaS市場でひしめき合うことになるとの見通しを示し、「マイクロソフトの市場独占という状態にはなりえない」と付け加えた。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)

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