Androidユーザーはモバイル・マルウェア対策が最も手薄
「何らかの教育が必要」と専門家は指摘2011年前半にモバイル・マルウェアが爆発的に増加し、Androidデバイスが感染する可能性が年初と比べて2倍以上に高まったとする調査報告が発表された。だが、別の調査報告は、Androidユーザーは、セキュリティ問題に対する意識が最も低く、自分のスマートフォンやタブレットをマルウェアから守る対策が最も進んでいないことを示している。
前者の調査報告は、マルウェア対策ソフトウェア・ベンダーの米国Lookout Securityが8月3日に、後者の調査報告は、コンシューマー・エレクトロニクス製品の購入/レビュー・サイトの米国Retrevo.comが8月2日に発表した。
Retrevo.comが発表した最新のGadgetology調査報告(Gadgetologyとは、ガジェット、心理学、人間行動論を組み合わせたものとされる)によると、「自分のデバイスがウイルスやマルウェアに感染することがありうるか」という質問に対し、調査に回答したAndroidユーザーの27%が「わからない」と答えており、この割合はiPhoneユーザーの30%よりも低い。だが、「はい」と答えた割合は、iPhoneユーザーの36%に対してAndroidユーザーは32%となっている。これは、マルウェアの脅威の存在を意識しているユーザーの割合は、iPhoneユーザーのほうがAndroidユーザーよりも高いことを示している。
また、「デバイスが盗まれた場合に備えて、自分のデータが不正使用されないように対策を講じているか」という質問に、Androidユーザーの39%は、「何も対策を講じていない」と答えている。「デバイスをパスワードで保護している」と答えたAndroidユーザーは49%と半分に満たず、「他の対策を講じている」と答えた割合も19%にとどまる。これでは、Androidユーザーはモバイル・マルウェア攻撃の格好の標的になってしまう。
データの不正使用の防止対策を講じているかという質問は、iPhoneユーザーとBlackBerryユーザーに対しても行われた。両デバイスのユーザーが対策を講じている割合は、概してAndroidユーザーよりも高いが、大幅に高いわけではない。しかし、こうしたモバイル・デバイスのセキュリティ状況は、プラットフォームによって歴然と異なっている。
米国Appleは、iOSアプリとApp Storeを厳格に管理している。このいわば「箱庭型」アプローチのために、iOSアプリにマルウェアを紛れ込ませてApp Store経由でiOSデバイスに配布することは、非常に困難になっている。ユーザーがiOSデバイスを“ジェイルブレイク”し、非公認アプリ・ストアからダウンロードを行わなければ、不正なiOSアプリの被害にあう可能性は小さい。
Gadgetology調査報告は、次のように指摘している。「オープンソース・ベースのAndroidを搭載するスマートフォンは、はるかにマルウェア攻撃を受けやすい。だが、このことを認識しているAndroidユーザーは少ないようだ。プラットフォームにかかわらず、スマートフォンを狙った攻撃が広く拡大し、センセーションを巻き起こした例はまだないことが、潜在的な危険をユーザーが意識していない原因なのだろう。しかし、多くのスマートフォン・ユーザーが、自分のデバイスがウイルスやマルウェアに感染することがありうるかどうか、『わからない』と回答していることからすると、何らかの教育が必要になっているのかもしれない」
(Tony Bradley/PC World米国版)



























