スマートフォン/タブレット・デバイス導入、いちばんの悩みは「セキュリティのさじ加減」
IT管理者が語り尽くした、モバイル導入の「現状」「課題」「未来像」とはスマートフォン(以下、スマホ)やタブレットPCの急速な普及に伴い、これらモバイル・デバイスの社内導入を検討する動きが活発化している。しかし、セキュリティや運用管理に対する懸念から、導入に二の足を踏んでいる企業も少なくない。そこでComputerworldでは、現在モバイル・デバイスを導入している、または導入を検討している企業のIT担当者を招き、導入/管理についての課題を伺った。
Computerworld.jp
■スマホ/タブレットの導入は今が“ホット”なタイミング
―― 本日はお忙しい中、ありがとうございました。さっそくですが、現在のスマホ/タブレットの導入/運用状況を教えてください。
Mさん:当社では1997年よりPOS端末としてWindows 98ベースのタブレットを導入しており、2003年にはこれをWindows 2000ベースにリプレースし、全国250の店舗で活用しています。ですから、今の「スマホ&タブレット導入ブーム」とはちょっと毛色が異なるのかも知れません。現在はまたリプレース時期を迎え、Windows 7のベースのタブレットにするか、iPadあるいはAndroidベースのタブレットにするか、検討を進めているところです。
Kさん:当社は年半ほど前に役員全員にBlackBerryを配布し、会社のメールをBlackBerryで利用できるようにしました。現在はAndroidベースのスマホを各営業所に60台を配布し、メールのクラウド化に取り組んでいるところです。
―― タイムリーですね。スマホの導入は現場からの要請ですか?
Kさん:両方ですね。遅かれ速かれスマホ&メールのクラウド化に取り組まなければなりません。それのタイミングが「ちょうど今」という感じです。
Iさん:「タイミング」という意味では当社も同じです。現在、FMC(※1)でフィーチャーフォン(以下、ガラケー)を固定電話と連携させて使っているのですが、ちょうどPBX(※2)がリプレースの時期を迎えたので、スマホの導入を検討しているところです。
Aさん:当社は青果の中卸という業務上、土日夜間に関係なく電話やメールで頻繁に情報交換をします。例えば、「あの産地の商品は出来がよくない」といった情報を、画像とともに交換するのですが、ガラケーでは添付ファイルをしっかり参照できないのです。ですので、こうした課題を解決すべく、スマホの導入に向けた検証作業を急ピッチで進めているところです。
―― 先ほどKさんから「メールのクラウド化」というお話がありましたが、みなさんクラウド・サービスは利用されているのでしょうか。
Aさん:最近、Google Appsの導入に踏み切りました。これまで社内では、「クラウド・サービスなんてとんでもない」という風潮が強かったのですが、東日本大震災をきっかけに、クラウド・サービスの導入に一挙に傾いてきましたね。逆に「社内にデータを置いておくこと自体がリスクだ」ということになって、今ではGmailをプライマリーで使用しています。
Mさん:当社もGoogle Appsのアカウントを取得しました。今は現行のメール・サーバをプライマリーにして当面Gmailをサブで使用するのか、Gmailをプライマリーにして現行メール・サーバに転送をかけて並行運用するのか、どちらにしようか悩んでいるところです。
Iさん:当社でも営業担当者が緊密に連絡を取り合えるように、メール環境を徐々にクラウド化しつつあります。
―― スマホ導入とメールのクラウド化は「セット」なんでしょうかね。
Iさん:そうですね。当社は現在、個人でスマホを使用している営業の役職者数名に、マイクロソフトのOffice 365を使ってもらっています。Office 365は、標準ではガラケーから接続できませんので、スマホを持っている人が条件になります。まずはこれでスマホの便利さを実感してもらい、本格的なスマホの導入につなげていければと考えています。
























