省エネ志向のWebブラウジング、アニメ表示オフの効果は「予想以上」
Flashなどの非表示設定で最大10ワットの省電力Webブラウザの設定を変更して派手なアニメーションをなるべく表示しないようにすれば、それだけでPCの電力消費をかなり抑えることができる――。これを裏付ける調査データを、米国のセキュリティ企業が公開した。
バービー人形は「大食漢」
ネット・サーフィンの電力消費に関する調査データを公表したのは、米国SecTheoryのCEOであるロバート・ハンセン(Robert Hansen)氏。同氏は「派手なWebグラフィックスをなるべく表示しないようにブラウザを調整すれば、グリーン化に貢献することができる」と断言する。
ハンセン氏は、少々非科学的な調査方法であることを承知のうえで、上位100の人気サイトを対象に、同氏のノートPCで最も消費電力が多いWebサイトを調査した。その結果、トップは「MySpace.com」、2位は僅差で「Gamespot.com」だった。
消費電力の多いサイトは、JavaScriptやAdobe Flashアニメーションを使い、一連のグラフィックスを何度も繰り返す傾向が見られた。「こうしたテクノロジーはコンピュータのリソースを大食いする。Flashバナーはその最たるものだ」とハンセン氏。コンピュータのCPUはサイト上のアニメーションを描画するのに多大な電力を必要としている、と同氏は説明する。
静止して見えるサイトでさえ、予想以上に電力を消費していることがある。例えば、「Apple.com」のバナー「Hot News Headlines」は、ヘッドラインが新しく切り替わるたびにCPUの消費電力が増えるそうだ。
ちなみに、人気サイトのトップ100に入っていないため今回の調査対象にはならなかったものの、ハンセン氏が見たなかで最も消費電力が多かったのは、バービー人形で知られる米国Mattelの「Barbie Everythinggirl.com」だという。1GBのメモリを搭載する同氏のWindows XPマシンでCPUの利用率が簡単に100%に達したそうだ。「バービー人形はCPUリソースの大食漢だった」と同氏は苦笑する。
こうしたサイトはどれだけの電力を必要とするのか。ハンセン氏の話では、Firefoxプラグインの「NoScript」と「Adblock Plus」を使い、最も消費電力の多いサイトのアニメーションをオフにしたところ、ノートPCの消費電力が約10ワット低減したという。
10ワットというのは一般的な電球の数分の1にすぎないが、Webページを見るだけでこれだけ違うとなると話は別である。「予想を上回る数字」と、米国Block Data Systemsの社長を務めるグリーン・コンピューティング・コンサルタント、トム・ブロック(Tom Block)氏は驚きを隠さない。
ハンセン氏は、「Webサイト開発者は、サイトのアニメーションを減らすことでもっと環境責任を果たせるはず」と言うが、その一方で「Webサーファーは派手なグラフィックスに目を向けがちなので、これを減らすとトラフィックも減りかねない」とマイナス面も認める。
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