ほんとうに“グリーン”なデータセンターとはどのようなものか?
事例から学ぶ、理想的な施設の作り方環境に配慮した“グリーン”なデータセンターのモデル・ケースをお探しの企業は、米国のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)であるInternapが建設した新しいデータセンターをご覧いただきたい。その環境効率のよさゆえに、地元の電力会社から45万3,000ドルもの報奨金が支給された施設だ。
最先端のデータセンターは
あらゆる面で効率化されている
米国アトランタを本拠にISP事業を展開する米国Internapが、マサチューセッツ州のボストン郊外の町、サマーヴィルに建設したデータセンターは、もともとは大きな倉庫であり、最近まで5,000人規模の教会として利用されていた建物である(画面1)。
Internapは、その建物を環境に最大限に配慮した最先端のデータセンター施設へと改築した。一般的なデータセンターに要求される冷却設備、湿度調節機能、電力消費を経済的に満たすよう最適化されている(写真1)。
Internapの副社長で、データセンター・サービス部門のゼネラル・マネジャーも兼務するマイク・ヒギンス(Mike Higgins)氏によると、省エネルギーを考慮せずに設計された施設と比較した場合、今回紹介するデータセンターでは年間で約40万ドルものコスト削減が期待できるという。これにより、企業収益の一助となるだけでなく、顧客の利用料金を低いまま維持できるとのことだ。
データセンターで見込まれる電力需要の増加に対応すべく、電力供給量はフリーアクセス床1平方フィート当たり150ワットに設計されているが、300ワットまで増やすことが可能だ。標準的な顧客は、電力の必要ない通路と共用エリア分を差し引いて、実際には1平方フィート当たりで240〜280ワットの電力を使用するが、数年前までは1平方フィート当たり60ワットという仕様が一般的だったことを考えると、電力への要求は大幅にアップしていると言える。
米国環境保護庁(EPA)の調査によると、米国内におけるデータセンターの電力消費は2000年から2006年までで2倍に増加しているという。したがって、効率的な電力利用に注力することは、一般の電力供給不足の解消にもつながるのだ。米国の調査会社Gartnerの試算では、企業がデータセンターの効率化に取り組まなかった場合、2011年までの電力消費は2005年のレベルからさらに2倍に跳ね上がるという。



























