シスコ、幅広い機器の電源管理を一元化する「EnergyWise」プラットフォームを発表
IT機器からビル設備まで、電源を一元管理してグリーン化を促進米国Cisco Systems(Cisco)は1月27日、新たな電源管理プラットフォーム「EnergyWise」を発表した。IT機器から照明、エレベータといったビル設備まで、幅広い機器の電源を一元的にコントロールして、無駄なエネルギー消費を抑えるのが狙いだという。
この発表は、バルセロナで開催中のユーザー・カンファレンス「Cisco Networkers 2009」において行われたもの。発表において、Ciscoでは、EnergyWiseプラットフォームを「3つの段階」で展開していくとしている。
まず第1段階では、PoE(Power over Ethernet)で電力供給を受けるIPフォンやネットワーク・カメラ、無線LANアクセスポイントといった機器を対象に、ネットワーク管理者が電源のオン/オフを一元管理できるようになる。これにより、無駄な電力消費を削減するほか、管理者が電力消費量のレポートを受け取ったりすることも可能になるという。
この機能は、PoE給電ポートを持つCisco製ネットワーク機器へ段階的に組み込まれていく予定だ。まずは今年2月、ソフトウェア・アップデートによって「Catalyst」スイッチ・シリーズ(Catalyst 2960/3560/3560-E/3750/3750-E)が対応することになっている。その後、今年中旬にはCatalyst 4500が、また今年後半にはCatalyst 6500の対応も予定されている。
続く第2段階では、エンドポイント機器にEnergyWise対応機能を実装し、電源オン/オフだけでなく、スリープ・モードも含むより高度な電源コントロールを提供する。
Ciscoスウェーデン法人のCTO(最高技術責任者)、Henrik Bergqvist(ヘンリク・ベリヴィスト)氏によれば、デスクトップPC、ノートPC、プリンタには今年第3四半期中、自社の無線LANアクセスポイントとIPフォンには今年末までに、EnergyWise対応機能を追加していく計画だという。
さらに最終段階では、エアコンや換気装置、エレベーター、照明器具といったビル設備も、管理者から一元的にコントロールできるようにする。「例えば、オフィスに入って自分のアクセス・カードをリーダに通すと、自席のIPフォン、オフィスの室内照明、PCの電源が自動的にオンになるといった将来像を思い描いている」(ベリヴィスト氏)。Ciscoでは、来年初旬にはこうした電源管理環境を実現する計画だ。
Ciscoでは、ビル設備管理に関してはフランスのSchneider Electricと、ネットワーク監視に関しては米国SolarWindsと、またPC電源監視に関しては米国Verdiemと、それぞれ提携を行うことを発表している。
さらにCiscoは同日、建物のインフラとITシステムの統合管理を実現するミドルウェアを開発している株式未公開企業、Richards-Zeta Building Intelligenceの買収を完了したことも発表している。
(Mikael Rickns/IDG News Serviceストックホルム支局)



























