オープンソースDB「MySQL」の生みの親がサンを退社
昨年11月にはMySQL 5.1の一般公開を厳しく批判、ただし「円満退社」オープンソース・データベース「MySQL」の生みの親であるマイケル・“モンティ”・ウィデニウス(Michael ”Monty” Widenius)氏が、2月5日、米国Sun Microsystemsを退社したことを自身のブログへで明らかにした。同氏は新会社、Monty Programを立ち上げようとしている。
Sunが2008年1月にMySQLを10億ドルで買収して以来、ウィデニウス氏と同社の関係はずっとぎくしゃくしてきた。同氏は昨年11月のブログ投稿においてSunがMySQL 5.1の一般公開を決定したことを厳しく批判、このリリースは重大なバグだらけだと指摘して、大きな波紋を呼んだ。
翌12月、IDG News Serviceの取材に応じたSunのデータベース部門上級副社長、マーテン・ミコス(Marten Mickos)氏は、ウィデニウス氏の批判を受け流し、Sunのようにオープンソース指向の会社では「社員はブログで言いたいことを自由に言える」と述べている。
ウィデニウス氏は今回のブログ投稿で、退社までの数カ月間の経緯と、同氏の今後の計画を明らかにした。
それによれば、同氏がSunを退社するとのうわさが昨年8月から9月ごろにかけて流れた。実際、同氏はSunの経営陣に「今すぐに」退社すると伝えていたという。「MySQL 5.1の完成度は十分ではなく、一般公開前に問題点を修正する必要があると強く感じていた」ためだ。
だが、最終的にウィデニウス氏は、「MySQLの開発上の問題をSunが解決するのを手助けするために、そしてSunがわたしに最適な社内的役割を与えるチャンスを作るために」同社に3カ月間とどまることに同意した。
結局、ウィデニウス氏はその同意よりもさらに数カ月間長く勤務することになったが、「開発とコミュニティに関する問題を解決するため、わたしはMySQLデータベース部門の改革を望んでいたが、結局それは十分なスピードでは進まなかった」と述べている。ウィデニウス氏は、「サーバ開発プロセスが、外部開発者の参加を促進するような真にオープンな環境となること」を特に望んでいたという。
ただし、ブログ投稿の中でウィデニウス氏は、Sunを円満に退社したことを付記している。「私は今も、SunはMySQLの最高の買収者だったと考えている。会社統合後にうまくいかない部分があったことを残念に思っている」(同氏)。
また、ウィデニウス氏が新たに起業するMonty Programでは、同氏らが開発したデータベース用ストレージ・エンジン「Maria」の開発プロジェクトに取り組むという。
なお、本稿執筆時点でSunの広報担当者やウィデニウス氏からのコメントは得られていない。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























