OpenOffice.orgのメンバー、オラクルから独立した新団体「Document Foundation」を創設へ
新ブランド「LibreOffice」を採用する一方、「OpenOffice.org」ブランドの譲渡をオラクルと交渉へ米国Oracleの支援を受け、「Microsoft Office」に対抗する無料のオープンソース・オフィス・スイート「OpenOffice.org」の開発、普及を進める団体であるOpenOffice.orgに参加するボランティアとベンダーの大部分が、Oracleから独立した新団体を創設し、同スイートのコード改良をスピードアップすることを決めた。9月28日の発表で明らかになった。
OpenOffice.orgには、お互いに競合する米国Novell、米国Red Hat、英国Canonicalのほか、米国Googleなどのベンダーが参加している。Googleは、独自のWebベース・オフィス・スイート「Google Apps」も提供している。
OpenOffice.orgは、10年以上前に米国Sun Microsystems(2010年1月にOracleに買収された)が、OpenOffice.orgの前身「StarOffice」を開発、提供していたドイツのStarDivisionを買収したことで誕生した。Novellのディスティングイッシュト・エンジニア、マイケル・ミークス(Michael Meeks)氏は、Sunは当時、OpenOfficeを支える財団が創設されると述べていたが、それは実現しなかったと話している。
OpenOffice.orgに参加するボランティアらは、新法人「The Document Foundation」を創設するとともに、「LibreOffice」という新ブランドで、OpenOffice.orgコードに基づくオフィス・スイートの開発を進める。
新ブランドが採用されるのは、現在、Sunを買収したOracleがOpenOffice.orgの商標を持っていることが考慮されたためだ。
「Oracleは、Sunよりも商標保護に力を入れており、これはある意味で良いことだ。しかし、われわれには、商標の使い方に関する実質的なガイドラインがない」と、OpenOffice.org に長年貢献してきたチャールズ・シュルツ(Charles Schulz)氏は語る。同氏はDocument Foundationステアリング・コミッティー(運営委員会)のメンバーだ。
さらに、シュルツ氏はこう続ける。「われわれはOracleと商標について話し合うつもりだ。OracleからOpenOffice.orgの商標を譲渡してもらえればと考えている」
Document Foundationはまだ法人化されていない。9月28日の発表では、OpenOffice.orgに参加するボランティアとベンダーが、Document Foundationを約1カ月以内に創設する計画であることが示されているにとどまる。しかし、このボランティアとベンダーのグループは、Document Foundationの商標を持つ団体をすでに立ち上げていると、シュルツ氏は語る。
ミークス氏は、われわれのグループは、Oracleが新団体に貢献することを期待しているが、まだ同社の意向は不明だと語る。本誌はOracleにコメントを求めたが、回答は得られていない。
新しい開発体制の構築により、LibreOfficeのソースコードの改良は、OpenOffice.orgの場合よりも迅速に行われるようになり、開発貢献者は著作権に関する不安から解放されることになる。新体制では、LinuxやApacheと似た開発モデルが採用され、個人が寄贈してソース・コードに採用されたコードの著作権は、その個人が持つことになると、ミークス氏は語る。
「Document Foundationは、できるだけ開発者フレンドリーな形でスタートする」と、同団体はWebサイトで述べている。「われわれはコード寄贈者に、われわれと著作権を共有することを要求しない。われわれのコミュニティでは、人々は、どの企業に勤務しているかではなく、自らの貢献に対するピア評価に基づいてステータスを得る」
LibreOfficeには、「SunやOracleのバージョンでは何らかの理由で実現されなかった」機能や性能面の多数の改良が盛り込まれると、ミークス氏は語る。
従来のコード開発プロセスは、煩わしい、あるいは面倒なものだったのかという質問に対し、ミークス氏は、「われわれはこれまでのプロセスを大きく改善できると思う」と答えている。
(Jon Brodkin/Network World米国版)



























