フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」
価格の安さとカスタマイズの自由度の高さがセールスポイントグループウェアを自社業務に合わせて最適化する場合、通常は、どうしても開発元であるベンダーの意向に左右される部分が出てくる。だが、オープンソースの形態で公開されているグループウェアを使えば、サポートの不安こそあるものの、ベンダーの意向を気にする必要はない。そのため、「機能を試したい」「短期プロジェクトで利用したい」「思いどおりにカスタマイズしたい」といった目的で利用する場合には、フリーソフト/オープンソースのグループウェアを導入するという選択肢も十分検討に値する。本稿では、そんなユーザーのために、ソフトウェア・ライセンスが無償でありながら、十分な機能を備えているWebベースのグループウェア4本を紹介したい。
最大の魅力は、「手軽に」 機能を「試せる」こと
企業がオープンソースのグループウェアに期待するのは、何よりもまず商用ソフトウェアよりも低価格だということであろう。次いで、ソース・コードが公開されているので、自由にカスタマイズできるという点が評価されることになろうか。
もちろん、オープンソースの場合、商用ソフトウェアとは異なり、必ずしも十分なサポートが得られるわけではない。サポートはWebサイトで公開されているドキュメントや、掲示板におけるユーザーどうしの相互扶助などが基本となる。だが、それでは不安だというユーザーのために、一部のオープンソース・グループウェアでは、開発元やサードパーティによる有償サポートが提供されている。本パートで紹介する4本のグループウェアの中では、「La!cooda WIZ」と「GroupSession」がそれに当たる。一方、「ペンギンオフィス2」のように、オープンソース版よりも豊富な機能を備えている製品版のみにサポートを設けているケースや、「Group-Spirit 2.0」のように、5ユーザーまでは無償で利用可能だが、ソースとサポートの提供は有償(6ユーザー以上、5万円から)になるといった独特のライセンス形態を取っているものもある。いずれにせよ、以上のグループウェアに共通する魅力は、無償でありながら一とおりの機能を備えており、そのままでも十分利用可能なうえに、カスタマイズの自由度が高いことである。
なお、本稿で紹介する4本のグループウェアの主な仕様を表1に示した。
劇的な変化が期待できる オープンソース・グループウェア
オープンソース・グループウェアの開発は今後、ますます活発化しそうである。今年2月には、ノベルがオープンソース・グループウェア開発プロジェクト「Hula」を立ち上げたし、7月には、オープンソースのコラボレーション・ソフトウェア「Open-Xchange Server 5」を開発している米国オープンエクスチェンジが、同ソフトウェアをノベルとレッドハットのLinuxディストリビューションにバンドルすることを発表している。Open-Xchange Serverはマイクロソフトの「Exchange Server」と競合するもので、この発表によって、今後、オープンソース・グループウェアの立ち位置が大きく変化することになりそうだ。



























