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Eclipse恒例の年次アップデート、今年は23のプロジェクトが対象に

「Ganymede」の下、新プロビジョニング機能やSOA構築ツールなどを用意
(2008年06月25日)

 Eclipseの普及を目指す業界団体Eclipse Foundationは6月25日、複数のEclipseプロジェクトに対する年次アップデートを「Ganymede」(開発コード名)としてリリースする。今年は1,800万行のコードと23件のプロジェクトがアップデートされる予定だ。

 Eclipse Foundationのエグゼクティブ・ディレクター、マイク・ミリンコビッチ(Mike Milinkovich)氏によると、Ganymedeには「p2」というプロビジョニング・システムや新たなセキュリティ機能/モデリング・ツールのほか、SOA(サービス指向アーキテクチャ)構築のための各種ツールが用意されているという。Ganymedeのリリースは、Eclipse Foundationが毎年6月に実施してきたプロジェクトのメジャー・アップデートとして今年で5回目にあたり、2006年6月以降は複数のプロジェクトを同時にリリースする形が取られてきた。

 「われわれはリリースの日程をあらかじめ決め、それを守ることが重要だと考えている。このことは、Eclipseのエコシステムにとって大きな利点だと言える。現在、Eclipseプロジェクトは非常に数が多いうえ、エンドユーザーや採用ベンダーのほとんどはさまざまなEclipseプロジェクトを利用している。そのため、すべてのアップデートを同時に提供するほうが、彼らとしてもありがたいはずだ」と、Milinkovich氏は説明する。

 p2は、Eclipseと新しいセキュリティ機能を容易にインストール/アップデートできるようにするプロビジョニング機能だ。


「Ganymede」は、Eclipse FoundationのWebサイト上でまもなくダウンロード提供が開始される

 またGanymedeのセキュリティ・アップデートとしては、パスワードやログイン・クレデンシャルなどの機密データに対するプリファレンス・ライクなストレージとJava暗号化メカニズムが挙げられる。Eclipseの「Equinox OSGi」フレームワークにはJava認証サービスのサポートも追加されている。

 Ganymedeには「Rich Ajax Platform(RAP)1.1」のリリースも含まれており、開発者はEquinox上で稼働するスケーラブルなモジュール型Webアプリケーションを手軽に構築できる。RAP 1.1の新機能としては、プレゼンテーション・ファクトリとCSS(Cascading Style Sheets)を用いてアプリケーションのルック&フィールをカスタマイズしたり、アプリケーションの状態情報をユーザー単位で格納したりする機能がある。

 またGanymedeでは、JavaScript IDE(統合開発環境)もアップデートされ、コード補完/クイック・フィックス/フォーマティング/検証といった多数の新機能が盛り込まれている。さらにEclipseのオープンソース・ツール「Business Intelligence Reporting Tool(BIRT)」には、アップデート版のJavaScriptエディタと、リポートのイベント・ハンドラをデバッグする新たなJavaScriptデバッガが追加されている。

 SOAの開発者向けには、Service Component Architecture(SCA)1.0規格を使ってコンポジット・アプリケーションを開発したい人のために、グラフィカル・インタフェースを搭載した新ツール「SCA Designer」が用意されている。なお、新しいポリシー・エディタを使うことで、WS-Policy W3C規格に準拠するXML Webサービスを簡単に構築/処理できるという。

(Heather Havenstein/Computerworld米国版)

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