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SOA

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【解説】

景気減速下で問われるSOA導入のタイミング

本格導入の時期は、値引き交渉は、優良ベンダーを見極めるには……
(2008年08月19日)

最近の報道やIT業界の話をすべて信じるなら、SOA(サービス指向アーキテクチャ)は企業ITの世界を席巻しており、SOAに取り組まないと時代から取り残されてしまうことになる。確かにSOAへの移行は不可避かもしれない。しかし、景気が減速している現在、多くの企業はSOAの導入に二の足を踏んでいる。そしてSOAを提供する側のベンダーも、SOAへの投資が多額であることに悩んでいる。このような状況は、次のシンプルな疑問をわれわれに突きつける。「SOAの導入は、すぐに取り組む必要が本当にあるのか」と。



Pam Baker
CIO米国版

二極分化するSOAベンダー

 米国の市場調査会社IDCでSOA/Webサービス/統合リサーチ担当ディレクターを務めるサンドラ・ロジャース(Sandra Rogers)氏は、「販売数量や普及時期を楽観的に見すぎていたSOAベンダーは、SOAの宣伝や事業展開を抑える傾向にある」と指摘する。

 ロジャース氏によると、こうしたベンダーが存在する反面、引き続きSOAの普及に注力しているベンダーもあるという。

 「現在SOAの普及に注力しているベンダーは、SOAの進化のペースを見極め、SOAをいかに企業のIT戦略全体に統合できるかをアピールするようになっている」(ロジャース氏)

 一方、SOAの販売で楽に収益を上げられるという甘い見通しを持っていたベンダーは、販売戦略の変更を余儀なくされている。ロジャース氏はこうしたベンダーの姿勢に批判的だ。

 「コンポジット・アプリケーションを売り込んでいた一部のベンダーは、用語を変えただけで、これまでと同じコンセプトを『マッシュアップ』というキーワードで売り込んでいる。しかし、そうすることで多少注目度が増したとしても、ベンダーのロードマップやビジョンなどの一貫性を重視する企業からの支持は、低下してしまう。こうした販売アプローチは、ベンダーにとって裏目に出かねない」(ロジャース氏)

 とはいえSOAの導入は、企業にとってメリットになることはまちがいない。米国の市場調査会社Forrester Researchでシニア・アナリストを務めるラリー・フルトン(Larry Fulton)氏は、SOAベンダーの宣伝手法について、以下の点を指摘する。

 「ベンダーがSOAの優位性を説明する際、サービスの再利用性を全面に押し出すことが多い。確かにサービスの再利用は定量化しやすく、戦略的なビジネス・メリットよりも測定しやすい。しかし、再利用による財務効果は、開発予算の削減に限定される。一方、戦略的なビジネス・メリットは、金額に換算できないほどの価値がある」

 SOAがもたらすビジネス・メリットは、残念ながらセールストークには利用されず、営業パンフレットにも載っていないことが多い。米国Gartnerでリサーチ・ディレクターを務めるフランク・ケニー(Frank Kenney)氏はこの点について、「SOAのマーケティングや営業手法は、米国と米国外ではまったく異なっている」と指摘する。

 「米国ではサービスの再利用性が全面に押し出されている。だが南米や南アフリカ、中東、アジア太平洋地域では、ビジネス・プロセスに焦点が当たっている。私は米国もほかの国のやり方にいずれ追いつくと確信している」(ケニー氏)

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