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AMDの「Phenom II」、予定より前倒しでDDR3メモリに対応か

「メモリ価格などの条件さえ整えば」と広報担当者が語る
(2008年11月26日)

 米国AMDは11月24日、デスクトップPC向けのCPU「Phenom II」を、従来の予定よりも前倒しでDDR3メモリに対応させる意向があることを示した。

 同社の広報担当、ジョン・テイラー(John Taylor)氏は、「これまでPhenom IIは、2009年中旬までにDDR3メモリに対応させる計画だったが、メモリ価格などの条件さえ整えば前倒しすることもありうる」と語った。

 テイラー氏によれば、AMDではDDR3メモリに対応するために「Socket AM3」と呼ばれる新しいソケット規格を投入する。Socket AM3版Phenom IIを利用するには、このソケットを搭載したマザーボードが必要だ。

 Socket AM3版Phenom IIは、2009年1月に予定されているPhenom II(現行ソケット規格であるSocket AM2+版)の発売から、早ければ「1、2カ月で」登場する可能性がある、とテイラー氏は述べた。

 「ニーズに即した正しい製品を、正しいタイミングで市場に投入したい。発売日を決定する前に、DDR3メモリの価格と、顧客にとってのメリットをよく検討するつもりだ」(テイラー氏)

 ちなみに、同社のサーバ向けプラットフォームのDDR3メモリ対応については、2010年リリース予定の「Maranello」での移行が計画されている。Maranello向けには6コアCPU「Sao Paulo」と12コアCPU「Magny-Cours」がある。


AMDのx86ロードマップ(クリックで拡大)

 米国の調査会社、Insight 64でプリンシパル・アナリストを務めるネイサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏は、「DDR3はDDR2よりも帯域幅が広く、PC内のデータ転送速度をより一層高速化することができる。プロセッサが高速化する中、DDR3メモリをサポートすることでCPU‐メモリ間のやり取りを高速にし、システム全体の性能を高められる」と説明する。「DDR3メモリを利用することでPhenom IIの能力をさらに引き出すことができるが、DDR3メモリは比較的新しく、高価なのがネックだ」(ブルックウッド氏)。

 テイラー氏の話では、AMDではPhenom IIプロセッサを空冷システムで最高4GHz、液体窒素冷却で最高5GHzまでクロックアップさせることに成功しているという。また、AMDのロードマップによれば、Phenom IIチップの第1弾はクアッドコア・プロセッサとなり、8MBのキャッシュを搭載する見込みである。なお、同社はPhenom IIの価格についてはまだ明らかにしていない。

 なお、米国Intelが先週発表した「Intel Core i7」プロセッサは、すでにDDR3メモリに対応している。

(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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