日本AMD、12コアOpteronと次世代超薄型ノートPCプロセッサを国内でデモ
6コアOpteronとデュアルコア・デスクトップ新製品を発表日本AMDは6月3日、サーバ向け6コアOpteronプロセッサ「Istanbul」とデスクトップPC向けデュアルコア・プロセッサ2製品を発表。同時に、2010年提供予定の12コア「Magny-Cours」および次世代の超薄型ノートPC用プロセッサのデモンストレーションを披露した。
今回発表された6コアOpteronプロセッサ(Istanbul:開発コード名)は、2、4、8ソケット・サーバに対応する世界初の6コア・プロセッサ。ダイレクトコネクト・アーキテクチャおよびDDR-2メモリ・アーキテクチャをサポートする。搭載システムは6月以降、Cray、Dell、HP、IBM、Sunなど主要システム・ベンダーから順次提供される予定だ。
6コアOpteronの特徴について、日本AMDのマーケティング&ビジネス開発本部エンタープライズ・プロダクト・マーケティング部部長、山野洋幸氏は、「既存プラットフォームと同一のプラットフォーム上でコア数と拡張性の増大を図っている。全価格レンジにわたるすべての製品でAMD-V(仮想化技術)やAMD-P(省電力機能)などのフル機能をサポートし、6コアOpteronでは前世代製品に比べでワット性能で最大34%の向上を実現した」と説明する。
また、6コアOpteronでは、プロセッサ間のレイテンシとトラフィックを削減するHyperTransport Assist(HT Assist)機能により、4P STREAMメモリの帯域幅が最大60%拡大している。HT Assistは、4ソケット以上のシステムで有効だ。
なお、6コアOpteronの低消費電力版(HE)、性能最適化版(SE)、および超低消費電力版(EE)の発表は2009年後半に予定されている。
プレス発表会では、2010年第1四半期に出荷される予定の12コア・プロセッサ「Magny-Cours(開発コード名)」を2基搭載(G34×2)したサーバ・システム(DDR3-1333MHz×8)上でWindows Server 2008 R2 RCを稼働させるデモンストレーションも行われた。
Magny-Coursは、新しいアーキテクチャー「ダイレクトコネクト・アーキテクチャ 2.0」を採用し、4チャンネルの統合メモリ・コントローラ、4つのHyperTransportリンクを備えたI/Oインタフェースをサポートする。
また、仮想化機能もAMD-V 2.0にアップデートされ、よりネイティブに近い仮想化性能を実現しているほか、省電力機能も、AMD-P 2.0のサポートにより、多彩な消費電力帯をカバーするなどの強化が図られている。
今回、45nm製造プロセス技術を採用したデスクトップPC向けデュアルコア・プロセッサ2製品も同時に発表された。
1つは、一般ユーザー向けにOEM提供される「AMD Athlon II X2プロセッサ 250」。AMDチップセットと内蔵のグラフィックス・ソリューションと共に組み合わせ、すべてをAMDのテクノロジーを使ったプラットフォームにおいて、特に優れた性能を発揮するという。
また、マルチコア・プロセッサに最適化されたWindows 7との親和性が高く、AMD PowerNow! 3.0テクノロジのような、新しいプロセッサの電力管理機能を最大限に引き出すことができる。AMD Athlon II X2プロセッサのTDPは65Wで、従来製品に比べて、基本的な作業時で消費電力を最大50%、高負荷作業時で最大40%、アイドル時で最大50%削減できるとしている。
もう1つの新製品は、パワーユーザーやオーバークロック化を必要とするヘビーユーザー向けに提供される「AMD Phenom II X2プロセッサ Black Edition」。グラフィックス・プラットフォーム「Dragon」の性能の上限を最高レベルまで高め、最適なオーバークロック性能をユーザー自身がコントロールすることを支援する。
新たに提供が開始されたAMD OverDrive 3.0を利用することにより、ユーザーは短時間かつ効果的にオーバークロック化のチューニングを行い、PCの性能を最大限引き出すことができるという。
プレス発表会では、メインストリーム・ノートPCとネットブックの中間に位置する“超薄型(Ultrathin)”ノートPC向けプロセッサのデモも行われた。
まず、AMDが6月1日に「COMPUTEX Taipei 2009」発表した超薄型ノートPC向けプロセッサ「Athlon Neo」のデュアルコア版(クロック周波数1,6GHz、最大消費電力:18W)を搭載したHPのノートPC「HP Pavilion」上で、YouTubeサイトの動画がスムーズに動作している様子をデモンストレーションして見せた。デュアルコアAthlon Neoを搭載したHP Pavilionは、6月10日に発売される予定という。
また、デュアルコアNeoプロセッサをベースとする次世代の超薄型ノートPC向けプラットフォームのデモンストレーションも行われた。新プラットフォームにはオンボードでATI Radeon 3200グラフィックス・コントローラが内蔵され、HD画像などを高速に動作させることができる。
ちなみに、AMDは今年1月に超薄型ノートPC向けの最初のプラットフォーム「Yukon」を発表している。同プラットフォームは、Athlon Neoプロセッサ(クロック周波数:1.6GHz)とM690Tチップセット、ATI Radeon 1200グラフィックス・コントローラを備える。サポートするRAMは1GBで、Windows Vistaに対応する。
(Computerworld.jp)



























