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IBM、ITガバナンスとリスク管理の新製品群を発表

「数百人のCIOの要望を反映させた製品」と強調
(2007年05月16日)

 米国IBMは5月15日、ITガバナンスおよびリスク管理向けの新製品/サービスを発表した。

 発表された新製品/サービスは、リスク管理サービス・スイートの「Business of IT Dashboard」、企業のビジネス・パフォーマンス・リポートをリアルタイムで作成し、効率的な意思決定ができるように支援する「Tivoli Business Service Manager」(ソフトウェア)、顧客企業が抱えるIT関連の問題をサポートし、企業のコンプライアンス・リポートの作成を行う「IT Lifecycle Management and Governance Services for Tivoli service desk」(サポート・サービス)である。

 Business of IT Dashboardは、顧客企業のITシステム状況をリアルタイムでモニタリングし、セキュリティのリスク管理や利用アプリケーションの評価を行って、業務の効率化を図ることを支援するものだ。

 またTivoli Business Service Managerには、昨年2月に買収したネットワーク管理の専門ベンダー、マイクロミューズの「Netcool/Realtime Active Dashboards」の全機能が統合されている。

 IBMでは、ITガバナンスとリスク管理の分野は今後急速に成長すると見ている。同社が企業のCIOとCFOを対象に実施した調査によると、79%のCFOが今後3年以内に現在のITガバナンスを強化したいと回答し、64%のCIOがITシステムの最も重要な課題として「セキュリティ・コンプライアンス」と「データ保護」を挙げたという。

 IBMは、ITガバナンスとリスク管理分野での強化戦略として、積極的な企業買収を行っている。同社はマイクロミューズのほかにも、セキュリティ・ベンダーのインターネット・セキュリティ・システムズ、コンプライアンスと監査技術のベンダーのコンサル、エンタープライズ・コンテンツ管理ベンダーのファイルネットなども買収している。同社によると、これらの企業が持つ技術は、IBMのGRM(ガバナンス&リスク・マネジメント)製品の強化に貢献しているという。

 IBMにかぎらず、大手ソフトウェア・ベンダーは自社のGRM製品を強化する手段として、企業買収を行っているようだ。最近ではSAPが内部統制/コンプライアンス・ソリューションの専門ベンダーのヴァーサ・システムズを、オラクルがコンテンツ管理ベンダーのステレントを買収し、それぞれ独自のGRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)部門を立ち上げている。

 IBMのGRM戦略担当ディレクター、クリス・ラブジョイ氏は、「ビジネスの世界は日進月歩だ。顧客は、変化のスピードに迅速に対応して新たな競争に勝ち抜くための“助け”を必要としている」と語り、ITガバナンスとリスク管理製品の必要性を強調した。

 ラブジョイ氏によると、同社では今回発表された製品開発のために、数百人に及ぶCIOからヒアリングを行ったという。

 「われわれはヒアリングを通じて、CIOが現在抱えている問題を把握した。そして、その結果を踏まえ、顧客に提供すべき機能を自社開発したり、企業買収によって機能や製品を拡充したりした。今回発表した製品は、彼らのニーズを満たすものであると確信している」(ラブジョイ氏)

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)

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