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ネットスイート、ISV/SIer向けSaaS開発プラットフォーム「NS-BOS」を発表

Webベースのデバッガを新たに提供。垂直型統合SaaSの普及を目指す
(2008年04月03日)

 ネットスイートは4月3日、ISV/SIer向けのSaaS開発プラットフォーム「NetSuite Business Operating System(NS-BOS)」を正式発表した。米国NetSuiteが今年2月14日に発表したプラットフォームの日本版で、国内においてもすでに販売開始されている。

 NS-BOSは、ネットスイートのSaaSインフラストラクチャ、統合業務アプリケーション・スイート「Integrated Suite」、SaaS開発環境「SuiteFlex」、SaaS配備ツール「SuiteBundler」の各スタックで構成される。ISV/SIerは、同プラットフォームを利用することで、短期間で自社ソフトウェアのSaaSモデルに移行し、ビジネスを展開することが可能になる。


NS-BOSの構成スタック(左)と利用イメージ

 同プラットフォームの説明を行った同社上席執行役員・マーケティング本部長の高沢冬樹氏は、ISVがSaaSモデルを展開するにあたってハードルとなる問題として、マルチテナント型ホスティングへの対応、顧客に対して一斉に行う定期的なバージョンアップ/アップデートへの対応、顧客ごとのAPM(アプリケーション・パフォーマンス監視)やバックアップへの対応の難しさを挙げた。

 「特に、垂直展開される業種別アプリケーションの大半は、ISV各社が独自の手法で構築されており、SaaSモデルへの転換は容易ではない。自社の全アプリケーションを一気に再構築するか、それとも既存のアプリケーション上での機能追加で対応していくか。ISVは、厳しい選択を迫られている状況だ」(高沢氏)


ネットスイート上席執行役員・マーケティング本部長の高沢冬樹氏

 NS-BOSは、こうした課題を解決し、ISVが自社の垂直型統合アプリケーションのSaaS展開を支援するための開発プラットフォームである。同プラットフォームは、上記したネットスイートの既存のスタックの組み合わせで構成されるものだが、新たにWebブラウザ・ベースのデバッガ「SuiteScript D-Bug」が用意されることで、ISVごとの要件を満たす複雑なSaaSアプリケーションの構築を容易にするという。なお、SuiteScriptという独自の名称が付いているが、同言語の実態は、業界標準のJavaScriptである。

 説明会の最後に高沢氏は、ネットスイートと、同社と似た製品構成をとるセールスフォース・ドットコムについても触れた。同氏は、共にSaaS専業ベンダーである両社の製品や機能には多くの共通点があるとしたうえで、相違点について次のように説明した。

 「セールスフォース・ドットコムは水平型・用途別のアプリケーションに向けたプラットフォームであるのに対し、ネットスイートはあくまで垂直型・業種別の統合アプリケーションに注力している。NS-BOSの提供により、今後は、より多くのISVに業界固有のアプリケーションの構築を行ってもらい、垂直型・業種別のSaaSアプリケーションを普及させていきたい」(高沢氏)

 ネットスイートによると、現在の全世界の顧客数は6,000社近くで、2007年秋に本格始動した日本では、まだ数十社にとどまっているという。高沢氏は、早い段階で日本法人が全世界中で10%のシェアを獲得できるように努力すると語った。

(河原 潤/Computerworld)

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