ナスダックとニューヨーク証券取引所、電子証券取引会社をそれぞれ買収へ
ナスダック(NASDAQ)は4月22日、約18億8000万ドルで米国の電子証券取引大手のインスティネット・グループを買収することで合意したと正式発表した。両社が交渉中であることは、週の前半から取り沙汰されていた。
ナスダックは、インスティネットの「Inet」の電子トレード・マッチング・システムへの標準化を予定しているが、インスティネットの機関投資家向け仲介サービス部門は民間投資会社のシルバー・レイク・パートナーズへ、インスティネット子会社のリンチ・ジョーンズ&リアンはバンク・オブ・ニューヨークへ売約する方針という。
現在、インスティネットのInet電子市場では、ナスダック上場株式の1日の取引量の約25%が取引されている。インスティネットの機関投資家向け仲介サービス部門は米国で1日に約1億株を取引し、世界の約30の市場で営業している。インスティネットの従業員は約1000人で、昨年の年商は約12億ドル。
ナスダックは2002年に「SuperMontage」電子注文表示・実行システムを1億700万ドルで購入したが、それは引退することになりそうだ、と米国ボストンのセレント・コミュニケーションズのアナリスト、ジョディ・バーンズ氏は語っている。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)も4月20日遅く、米国の電子証券取引大手のアーキペラゴを買収・合併することで合意したと発表した。ただし、NYSEでは従来、立会い取引が主体。アーキペラゴの買収・合併後も、立会い取引と電子取引の両市場を維持していくもようだ。
同社とアーキペラゴの幹部は「ハイブリッド・モデルで前進する方針であり、両市場の区別は維持される」と、NYSEの広報担当者は今回の発表後に述べた。NYSEのCTO(最高技術責任者)ロジャー氏は昨年(2004年)12月のインタビューで、電子取引と従来の立会い取引が並列して行なわれるハイブリッド・モデルの採用を同取引所では計画していると語っていた。
米タブ・グループ(マサチューセッツ州ウェストボロ)のアナリスト、ラリー・タブ氏によると、現在、NYSEの電子取引は全体の約10%程度に留まっている。NYSEは従来から、トレード・マッチング・プロセスを自動化する技術の採用には消極的だ、と同氏を含む複数のアナリストは指摘している。たとえば、取引注文は現在でも、キーパンチで同取引所の手形交換決済システムに入力されているという。
NYSEとアーチペラゴの合併成立時期は今年末から2006年初旬の見通し。NYSEとアーチペラゴの株主は、合併後の会社の株式の約70%と約30%を所有することになるという。
(As reported by Locus Mearian, Computerworld 04/20-22/2005)



























