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【Forrester分析】

Office Web AppsのGoogle Appsに対する優位点とは

運用方式の多様さがユーザー企業に支持される──Forresterアナリスト
(2009年07月17日)

 MicrosoftのWeb版オフィス・スイート「Office Web Apps」には、企業ネットワーク内でインターネットとオフラインで利用できるオプションが用意される。このオプションが、企業ユーザーを呼び込む大きな差別要素となるとアナリストは分析している。

オフィス・ツール市場の
新たなる争い

 米国Microsoftは、Webベースの競合製品に押されたためか、無料のWeb版Office「Office Web Apps」を提供することを決めた。Office Web Appsは、有償のデスクトップ版「Office 2010」と同時に登場する。Office 2010は現在、テクニカル・プレビュー段階にあり、2010年上半期に発売が予定されている。

 Officeのオンライン版(Office Web Apps)とオフライン版(Office 2010)が完成すれば、Microsoftは万全の態勢になりそうだ。新しい機能豊富なデスクトップ・スイートに加え、新しい選択肢である軽量なオンライン版を擁して、無料のGoogle DocsやZohoスイートなどに対抗することができるからだ。

 しかし、これは難しい立場でもある。Microsoftは、ドル箱のデスクトップ・スイート(2009年度の予想売上高は200億ドル)の市場をオンライン版が奪ってしまうのを避けながら、オンライン版で既存の競合製品と勝負しなければならないからだ。

 米国Forrester Researchのアナリストであるシェリ・マクリーシュ(Sheri McLeish)氏は、MicrosoftのOffice製品の新展開は業界にとってよいニュースであり、Microsoftに強力なラインアップをもたらすだろうと語る。

 「GoogleとZohoの無料製品がなければ、Microsoftはこのような戦略を採らなかっただろう。このようなオフィス・ツール分野におけるあらゆる競争は、企業と消費者に恩恵をもたらすものとなる」(マクリーシュ氏)

消費者が主要ユーザーとなる
Office Web Apps

 Office Web Appsの機能の詳細はあまり公表されていないが、消費者がOffice Web Appsにアクセスするには、Windows Liveアカウントが必要なことがわかっている。Microsoftによると、無料のWindows Live Online Serviceを利用しているアクティブ・ユーザーは世界で4億人とのことだ。

 MicrosoftがWindows LiveアカウントをOffice Web Appsの利用要件にしたのは、検索エンジンのBingや、電子メール/ストレージ/ブログ・ツールといった機能を持つWindows Liveサービスにユーザーを呼び込むためだ。Googleも同様の戦略を取り、Google Appsなど多数のオンライン・サービスを用意して、それらによってユーザーを自社の検索エンジンに誘導している。

 消費者はノートブックPCやスマートフォンなど、さまざまなデバイスからアクセスできるWebベース・アプリケーションを快適に利用しており、Office Web Appsは、ビジネス・ユーザーよりも消費者の間で人気を呼びそうだ。

 「企業では、OfficeのWebベース・バージョンの利用が大きく拡大することはないと思う」とマクリーシュ氏。「現在の企業は、主にデスクトップ・ツールを使っており、電子メールでファイルをやり取りしている。それでもMicrosoftとしては、企業向けにWebベースの選択肢を用意しなければならなかった」(同氏)。

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