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SAPとセールスフォースが「Google Wave」アプリを公開

GoogleはWaveのプレビュー公開を開始、Waveアプリのマーケット・プレイスも計画中
(2009年10月01日)

 米国Googleのコラボレーション/コミュニケーション・ツール「Wave」が、米国Salesforce.comやドイツのSAPといったエンタープライズ・アプリケーション・ベンダーから、早くも大きな注目を集めている。


SAPがWaveを使って開発した「Gravity」(画面は、同社が用意したデモ・ムービーの1コマ)

 Waveはドキュメントの共有やインスタント・メッセージングといったさまざまなツールを一元化し、リアルタイムでのコラボレーションを可能とした統合コミュニケーション・サービスである。これまで開発者だけに公開されていたが、9月30日に約10万ユーザーを対象にプレビューとして提供されるようになった。

 Salesforce.comとSAPは、すでにWaveでアプリケーションを試作している。SAP Researchと同社の「NetWeaver」開発チームは、Waveを使って「Gravity」というアプリケーションを開発した。SAPのデモ・ムービーでは、保険会社と銀行の架空の合併に向けたプロセス・モデルの開発にGravityが活用されている。完成したプロセス・モデルを改良するためにSAPのBPM(Business Process Modeling)ソフトにエクスポートする様子も披露されている。

 一方、Salesforce.comは、カスタマー・サービス用の拡張機能を開発する目的でWaveを使用した。同社のデモ・ビデオでは、サポートを必要とする顧客がWaveを使い、自動化したサポート・ロボットと対話を始める場面が紹介されている。このシステムでは、Salesforce側にサポート履歴を残し、ロボットが質問に答えられない場合、ユーザーが担当者をリクエストして直接会話することもできる。

 Googleの公式ブログによると、同社は「有料のWave拡張ストア」を創設し、こうしたアプリケーションを販売する案について検討中だという。だが、米国の調査会社Redmonkでアナリストを務めるステファン・オグラディ(Stephen O'Grady)氏は、「Waveは魅力的なテクノロジーであるものの、現時点で企業のニーズを満たすには至ってない」と語る。

 「ソフトウェア・ベンダーとユーザー企業双方にとっての使い勝手を改善する必要がある。開発者以外にはまだまだ敷居の高いテクノロジーであり、Googleは無用な複雑さを取り除いてビジネスに必要な機能だけを残すようにパートナーと協力すべきだ」(オグラディ氏)

 Googleは今週、公式ブログで「まだ完全版とは言えない。重要な機能の実装はこれからだ」とし、「Waveはあくまで開発中のツールだ」と強調した。

(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)

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