セールスフォースとCoda、財務SaaSを提供する新会社「FinancialForce.com」を設立
Salesforce.comとのシームレスな統合を強調Unit 4 AgressoとオンデマンドCRMベンダーのSalesforce.comは9月30日、オンデマンド財務アプリケーションを提供する新会社FinancialForce.comを設立すると発表した。
Unit 4 Agressoは、「Coda 2go」や種々の業務用アプリケーションを販売している金融ソフトウェア・ベンダーの老舗であるCodaの親会社にあたる。CodaのCEOを務めるジェレミー・ロシュ(Jeremy Roche)氏がFinancialForce.comでも同職に就任し、Unit 4 Agresso、Salesforce.comおよびCodaの一部役員が新会社の取締役会に名を連ねるという。
FinancialForce.comは理論的には独立法人だが、Salesforce.comと密接に協力しながらマーケティングや販売を行うことになる。また、Coda2goアプリケーションがSalesforce.comの「Force.com」開発プラットフォームを利用していることから、一次的なサポートはSalesforce.comが担当する。
Unit 4 Agressoが新会社の株式の過半数を保有することは判明しているが、ロシュ氏はSalesforce.comの出資額についてはコメントしていない。
今回の新会社設立についてロシュ氏は、「FinancialForce.comとSalesforce.comの両アプリケーションの『シームレスな統合』だ。稼働中のSalesforce環境にFinancialForce.comアプリケーションを追加すると、すぐに属性が確定し、アカウントに関連づけられる。販売データと財務データの両方を一度に見られるようになる」と語っている。
ロシュ氏によると、一部のCoda 2goユーザーは、同アプリケーションを「会計ミドルウェア」と位置づけ、Salesforce.comの生データをバックエンドの会計システムで利用できるよう「事前処理」するために使っているという。
「会社のシステムに入力する貸方と借方を算出する、補助台帳のように利用されてきた。今後はFinancialForce.comの財務テクノロジーを利用するアプリケーションの開発パートナーが増えることを期待している」(ロシュ氏)
調査会社The 451 Groupでアナリストであるチャイナ・マーテンス(China Martens)氏は、「今回の動きは、Intacctをはじめとするほかの財務SaaSベンダーの将来に影を落とすかもしれない」と指摘している。
「『Excel』や『Quicken』を利用している企業が、一段階上のレベルへ踏み出そうとする際にFinancialForce.comを導入することになるだろう。そうした企業にとってCRMとの緊密な統合性は、歓迎すべきメリットだ」(マーテンス氏)
米国Altimeter Groupでアナリストを務めるレイ・ワン(Ray Wang)氏は、「社内では一律的にERPシステムを使用しているが、新しい部署で財務SaaSを採用することを検討している企業もFinancialForce.comの顧客になりえる」と分析している。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























