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マイクロソフトのクラウド・サービス「BPOS」がまた停止

来週の「Office 365」正式リリースを控え、間の悪い事故
(2011年06月23日)
TwitterのMicrosoft Onlineアカウントでも事故報告が行われた

 米国Microsoftのクラウド型コミュニケーション/コラボレーション・ソフトウェア・スイート「BPOS」(Business Productivity Online Suite)で6月22日、サービス停止が発生した。BPOSではこの数カ月間、技術的なトラブルが相次いでいる。

 Microsoft OnlineアカウントによるMicrosoftのTwitter投稿と、Microsoft Online Services TechCenterのディスカッション・フォーラムに寄せられたBPOS管理者の投稿によると、サービス停止は3時間以上続いたもよう。ネットワーク・ハードウェアの問題が関連しており、北米地域の顧客が影響を受けたという。

 BPOSは「Exchange Online」や「SharePoint Online」などから成るが、昨年8月以降さまざまなトラブルが発生している。Microsoftはそのたびに問題を認めて謝罪し、改善を約束してきた。

 Microsoftは22日に発表した声明で、22日午前11時(米国東部時間)に問題が発生したと述べた。データセンターの「ネットワーク機器の問題」が原因だったという。

 「現在ではすべてのサービスが復旧している。インシデント中はソーシャル・メディア・チャネルで顧客に最新情報を提供した。インシデントの影響でService Health Dashboardへのアクセスに支障が生じたためだ。顧客にご迷惑をかけたことをお詫びする」(Microsoft)

 だが、サービス停止が頻発していることから、BPOSのパフォーマンスや信頼性は疑問視されるようになっている。今回のトラブルはMicrosoftにとってとりわけ悪いタイミングだった。同社は来週、BPOSの後継バージョンとなる「Office 365」の正式リリースを予定しているからだ。

 「電子メールのダウンタイムはいつでも困るが、電子メールがクラウド・ベースで、顧客が問題を解決するための選択肢が限られているか、ない場合にはなおさらだ」と、米国Gartnerのアナリスト、マット・ケイン(Matt Cain)氏は指摘した。

 「クラウド・アプリケーションを使う場合、IT部門がすべてを管理することはできなくなる。ベンダーのデータセンターの停止のように、IT部門のコントロールが及ばない問題が起こる可能性がある」とケイン氏は語った。

 「顧客は、クラウド・サービスを契約することは、アップタイムに関する一定のサービスレベル契約(SLA)を受け入れることであることを理解する必要がある。BPOSの場合、アップタイムは99.9%とされている。サービス停止のせいでSLAが守られなかった場合は、契約で定められている補償を受けることになる」(ケイン氏)

 Microsoftは、Office 365に非常に期待をかけている。Office 365はBPOSを大幅にアップグレードしたものであり、米国Googleのクラウド型コラボレーションおよびコミュニケーション・ソフトウェア・スイート「Google Apps」など、競合サービスに対する競争力の向上が図られている。

 例えば、BPOSに含まれるアプリケーションは「Office 2007」をベースにしているが、Office 365のアプリケーションはパッケージ版の「Office 2010」がベースである。また、Office 365 では、Microsoft Officeアプリケーションを併用するオプションが提供されるが、BPOSにはこのオプションはない。具体的には、Office 365は、Office Web Appsと、より強力なOffice 2010 Professional Plusスイートのどちらかを選択できるようになっている。

 Microsoft Online Services TechCenterのディスカッション・フォーラムでは、BPOSの相次ぐ停止トラブルに対する不満が表明されているほか、「MicrosoftはOffice 365でアップタイムをきちんと保証できるのか」と危ぶむ声も上がっている。

(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)

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