セールスフォース、シーメンスの通信アプリをマッシュアップで提供
SaaS(Software as a Service)モデルは、今年も支持を拡大し、その力を増していくと思われる。米国セールスフォース・ドットコムは1月8日、ドイツのシーメンスと提携し、セールスフォースのCRMサービスとシーメンスの通信アプリケーション「HiPath OpenScape」を組み合わせたマッシュアップ・サービスを提供すると発表した。
シーメンスは、400以上の企業が加わっているセールスフォースのAppExchangeに参加することになっている。
OpenScapeは、ユーザーが不在かどうかを確認できるアプレットとして、一般的な通信ツールやインスタント・メッセージング(IM)、携帯電話、電子メールなどをリアルタイムで連携させる機能をビジネス・ユーザーに提供する。
セールスフォースのCRMサービスにOpenScapeを組み込んだマッシュアップ・サービスを利用すれば、電話会議を設定したり、インスタント・メッセージを送信したり、電話をかけたりする前に、相手が出られるかどうかをチェックすることができる。
セールスフォースの最高戦略責任者ティエン・ツオ氏は、OpenScapeのマッシュアップ・サービスのメリットをこう説明する。
「顧客から税金に関する問い合わせを受けた顧客担当マネジャーが、OpenScapeサービスにアクセスし、税金専門のスタッフが電話に出られるかどうかを確認するといった使い方ができる。税金に詳しいスタッフが電話に出られるのであれば、そのスタッフを交えて電話会議を行うことも可能だ」
当初提供されるマッシュアップ・サービスは、金融サービス・コミュニティをターゲットにしたものになるとされる。セールスフォースは現在、約1,200の金融サービス機関の顧客を抱えている。その中には、サン・トラスト銀行やエーオンなどの大手企業が含まれており、6万人の金融サービス専門スタッフがセールスフォースのサービスを使っているという。
セールスフォースとシーメンスは、IT部門の側で2つのアプリケーションを結び付ける必要はないと説明しているが、エンタープライズ・アプリケーションズ・コンサルティング代表のジョシュ・グリーンバウム氏は、OpenScapeサービスを利用する段階でIT部門も一定の役割を果たすことができると見る。
「マッシュアップ・サービスでは、基本的にIT部門が大きな役割を果たすことはない。しかし、この機能を利用して、より多くのことができるようにして欲しいという要望がIT部門に寄せられる可能性はある」(グリーンバウム氏)
同氏は、電気通信業界大手のシーメンスという有力企業がセールスフォースの顧客にターゲットを絞っているという点を重視している。SaaSプラットフォームが力を持ちつつあることを示しているからだ。
セールスフォースのAppExchangeには、ダウジョーンズ&カンパニー、ダン&ブラッドストリート、ハーテ・ハンクスなどが主要パートナーとして名を連ねている。
(エフライム・シュワルツ/InfoWorld オンライン米国版)
























