小型・低価格ノートPC向けCPU市場で激突するインテルとVIA
VIAは新プロセッサNanoでIntel Atomに対抗軽量・コンパクトでしかも低価格なノートPCが多数出荷され、市場が拡大するなか、CPUベンダー間の競争が激化しつつある。主役は米国Intelだが、この市場においては、定番の「Intel対AMD」でなく、台湾のCPUベンダー、VIA Technologiesとの競争となっている。
Sumner Lemon
IDG News Serviceシンガポール支局
「小型・低価格ノートPC市場=VIAの主戦場」にIntelが進出
VIAは、小型・低価格ノートPC向けのCPUを長年得意としてきた。VIAの子会社で、プロセッサ製品ラインの設計を受け持っているCentaur Technologyの社長、グレン・ヘンリー(Glenn Henry)氏は、「Intelがわれわれの市場に分け入ろうとしている」と語った。
Intelによる低価格ノートPC分野への注力は、VIAにとって吉報でもあり、凶報でもある。VIAは今後、ノートPCベンダーとの契約をIntelと争わねばならない。だが一方、Intelがマーケティング活動を展開することで同市場は全体的に成長し、VIAがそこから利益を得られる可能性も大きくなるのだ。
「Intelに市場シェアの一部を奪われるかもしれないし、奪われないかもしれない。いずれにしろ、Intelのおかげで小型ノートPC市場の規模が拡大するのは確実だろう。われわれにとっても、大筋では歓迎すべき事態だ。喜んでx86界のナンバー2になりたいと思う」(Henry氏)
Intelに比べればVIAの年間売上額は取るに足らないが、x86プロセッサ市場におけるランキングは、Intel、AMDに次ぐ3位となっている。最新の市場調査によれば、2007年1〜9月までの同社の累計売上額は、138億ニュー台湾ドル(約4億5,300万米国ドル)だったという。一方のIntelは、2007年第3四半期だけで実に101億米国ドルを稼いだ。
VIA製プロセッサを大きく上回るパフォーマンスを持つ、ハイエンド・デスクトップおよびノートPC向けCPUを製造するIntelは、技術面でも同社を引き離している。もっとも、そうしたハイエンド向けCPUは、VIA製品以上に電力を消費し、コストも高いため、低価格ノートPC分野における普及は進んでいない。
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