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マルチコア・コンピューティング

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日本AMD、6月発売の6コアCPU「Istanbul」を国内で披露

16コアCPU「Interlagos」などサーバ製品ロードマップも明らかに
(2009年04月27日)

 日本AMDは4月24日、6月発売予定のサーバ向け6コア・プロセッサ(Istanbul:開発コード名)」のデモを国内で披露した。また、32nmの16コアCPU「Interlagos」(開発コード名)を2011年に提供する計画などサーバ・プラットフォームのロードマップを紹介した。


6コアOpteronプロセッサのダイ

 Istanbulは、既存の45nmクアッドコアOpteronプロセッサ(Shanghai)と同一のプラットフォームで、6コア化を実現したもの。AMDではこれまで、Istanbulを年内に提供するとしていたが、今回、発売時期を数カ月繰り上げ、6月に発売することを明らかにした。

 同社によると、Istanbulの性能は、例えば、同一の消費電力帯のシステムで整数演算性能(SPECint_rate)を比較した場合、ShanghaiベースのクアッドコアAMD Opteronプロセッサ Model 2389(2.9GHz)を搭載したシステムの「141」に対して、Istanbul(2.4GHz)を搭載したシステムは「184」(いずれもAMD社内での測定)となるなど、最大30%の性能向上を図っているという。

 国内で開催された記者説明会の会場では、クアッドコアOpteronを搭載したシステムと同一のマシン(メモリ:16GB/2GB DDR2 800MHz×8、ハードディスク:74GB SAS)にIstanbulを搭載し、Windows Server 2008 R2上でマイクロソフトのサーバ仮想化環境であるHyper-Vがスムーズに動作する様子をデモンストレーションして見せた。


6コアのIstanbulを搭載したシステムの内部(上)と、Hyper-V動作時のCPU使用状況を示す画面(写真右下)

 記者説明会では、AMDのサーバ・プラットフォームのロードマップも紹介された。

 まず2010年以降に提供されるプロセッサには、「ダイレクトコネクト・アーキテクチャ 2.0」と呼ばれる新しいアーキテクチャーが採用される予定だ。同アーキテクチャは当初、最大12個のコアをサポートし、4チャンネルの統合メモリ・コントローラ、4つのHyperTransportリンクを備えたI/Oインタフェースをサポートする。

 また、仮想化機能はAMD-V 2.0にアップデートされており、よりネイティブに近い仮想化性能を実現しているという。省電力機能についても、AMD-P 2.0のサポートにより、多彩な消費電力帯をカバーするなどの強化を図ったとしている。

 サーバ製品ラインとしては今後、高度に仮想化されたハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)やデータベース市場を対象とした2Pおよび4P(4基のプロセッサを搭載できる)サーバ向けの「AMD Opteron 6000シリーズ」と、仮想化Webおよびクラウド・コンピューティング環境でのニーズに対応する1Pおよび2Pサーバ向けの「AMD Opteron 4000シリーズ」が提供されるという。


日本AMD マーケティング&ビジネス開発本部エンタープライズ・プロダクト・マーケティング部部長 山野洋幸氏

 製品ラインの変更について、日本AMDのマーケティング&ビジネス開発本部エンタープライズ・プロダクト・マーケティング部部長、山野洋幸氏は、「これまではサーバに搭載できるプロセッサ数を基に製品シリーズを構成してきたが、今後はプロセッサ数ではなく顧客が求める価値に応じて製品シリーズを提供していくことになる」と説明している。

 2010年には、G34ソケットおよび「Maranello(開発コード名)」プラットフォームに対応するOpteron 6000シリーズとして8コアと12コアの「Magny-Cours(開発コード名)」、またC32ソケットおよび「San Marino(開発コード名)」プラットフォームに対応するOpteron 4000シリーズとして、4コアと6コアの「Lisbon(開発コード名)」を出荷する計画だ。

 2011年には、Opteron 6000シリーズとして、「Bulldozer(開発コード名)」コアをベースとし、32nmプロセス技術で製造される12コアと16コアの「Interlagos(開発コード名)」、またOpteron 4000シリーズとして、同じく32nmプロセス技術で製造される6コアおよび8コアの「Valencia(開発コード名)」を出荷する計画としている。

 なお、AMDは4月22日にサーバ向けの低消費電力版クアッドコア・プロセッサ「AMD Opteron EEシリーズ」を発表している。同シリーズは、大規模Webサーバやデータセンター向けに設計された40W ACP(Average CPU Power)プロセッサで、仮想化および電源管理に必要な機能をプロセッサ・レベルでフル装備し、低消費電力化を図っている。

 EEシリーズ(2377 EEの場合)は、同一プラットフォームの先行世代製品であるHEシリーズ(2377 HE)に比べ、プラットフォーム・レベルで13%、アイドル時で最大14%の消費電量の低減を実現しているという。また、ワット性能についても従来世代機(barcelona 2356)に比較べ最大62%向上したとしている(いずれの結果もSPECpower_ssj 2008ベースでAMDが測定)。

(Computerworld.jp)

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