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マルチコア・コンピューティング

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AMD、デスクトップ向け6コアCPU「Phenom II X6」の情報を公開

インテル同様、オーバークロック技術「Turbo Core」を搭載
(2010年04月09日)

 米国AMD(Advanced Micro Devices)が、リリースを予定しているデスクトップ向けの6コア・プロセッサ「Phenom II X6」(開発コード名:Thuban)の情報を追加公開し、「Turbo Core」と呼ばれる自動オーバークロック技術を採用することを明らかにした。AMDのTurbo Coreの原理は、米国Intelの「ターボ・ブースト・テクノロジー(Turbo Boost Technology)」によく似ている。

 Turbo Core(およびTurbo Boost)の背景には、多くのアプリケーションがマルチコア・プロセッサの利点を十分に生かしきれていないという基本的な考え方がある。これは稼働していないコアが“休眠状態”となり、本来の能力が発揮されず、むだになっているためだ。

 Turbo CoreおよびTurbo Boostは、チップ固有の電力・熱しきい値を維持しながら、稼働中のコアのパフォーマンスを高めることにより、こうしたむだを減らそうという技術だ。Phenom II X6のTurbo Coreでは、稼働していないコアが3つ以上あるときに、アイドル状態にないコアが500MHzまで自動的にオーバークロックするという。

 さらによいことに、Thubanに基づくCPUは、既存のソケット「AM3」および「AM2+」マザーボード(BIOSアップデート後)に対応する。これには「AMD 890GX」チップセットを搭載したマザーボードも含まれる。この下位互換により、アップグレードのコストが抑えられることになる。6コアのThubanであるPhenom II X6は、今年第2四半期にリリースされ、クアッドコア・チップも続いてリリースされるという。

 AMDの「Opteron」プロセッサがしばらくの間、サーバ向けの6コア技術を提供したのに対し、Phenom II X6はあくまでもコンシューマ市場を狙っており、熱狂的なゲーマーやワークステーションも若干視野に入れている。

 Phenom II X6が、パフォーマンス面で勝者になれるかどうかはわからない。AMDのCPUは、1つのコアで2つのスレッドを同時に処理できるIntelの「ハイパー・スレッディング(Hyper Threading:HT)」のような技術には、まだ対応していない。この技術があれば6コアでは12スレッドを処理できるようになり、マルチスレッド・アプリケーションの処理に大いに役立つ。

 とはいえ、AMDの製品は従来、価格面で高い競争力を発揮してきた。Intelの「Core i7-980X」プロセッサの地位を奪うことはできないとしても、1,000ドルのIntel製品より安価な選択肢を消費者に提供できれば、低価格志向のパワーユーザーがパフォーマンスの差より価格を重視する可能性はあるだろう。

(Nate Ralph/PC World米国版)

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