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【インタビュー】

「Open ALMは開発環境の“見える化”を実現する」――ボーランドCMOのジャクソン氏

伝統のIDE事業を分離し、ALMの推進に全力を挙げる同社の今を語る
(2007年07月05日)

IDE(統合開発環境)ベンダーとして、世界中のソフトウェア開発者に長年親しまれてきたボーランド。現在、同社が全社的に注力しているのは、ALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)と呼ばれる領域だ。編集部は先ごろ、米国本社の企業戦略担当シニア・バイスプレジデントでCMO(最高マーケティング責任者)も兼務するリック・ジャクソン氏にインタビューし、ALMが注目されるようになった背景や、この市場に対する同社の戦略について聞いた。

──IDEの老舗であるボーランドがALMに目を向けるようになった経緯について聞かせてほしい。

ジャクソン氏:ALMに焦点を当てていく方針が定められたのは今から4年前のことだ。当時、ユーザーの要望に耳を傾ける中で、ソフトウェア開発のライフサイクル全体を通して作業をより効率化したいという声が非常に多く聞かれるようになった。当社は創業以来、開発者個人の生産性を向上するためのツールの提供に力を注いできたが、このときより、チーム開発という観点から開発のライフサイクル全体を管理し、効率化するソリューションを手がけていくことになった。


「顧客からの要望に応えるかたちで、ALMへの注力を強めていった」と話す米国ボーランドのリック・ジャクソン氏

 戦略の転換に伴い、ボーランドのビジネスは、2つの領域に分化することになった。1つは個々の開発者に向けたIDEの事業、もう1つが開発にかかわるすべての部門に対して全社的な効率性向上のためのソリューションを提供する事業である。そして昨年11月、IDE事業を「CodeGear」ブランドとして分離し、ボーランド本体としては、ALMに全力を挙げて取り組む体制が整った。

──ALMを必要とするユーザーが増えていった背景には何があるのか。

ジャクソン氏:ユーザー企業の開発環境を見ると、ソフトウェアの開発フェーズごとに個別ばらばらに製品が選ばれるケースが多く、開発の責任者がライフサイクル全体をきちんと見渡すことが難しくなっていることがある。

 近年は、開発チームの大規模化が一段と進み、開発拠点も分散し、オフショア開発もさかんに行われるようになるなど、ライフサイクル全体の管理はさらに困難なものになってきている。そこで、各開発フェーズのつながりや開発者個々の作業の調整、あるいは開発作業に関する各種情報の共有などを統合的に管理できる仕組みが求められるようになり、ALMがその解決策として注目されるようになったのだ。

──ボーランドが推進する「Open ALM」とはどのようなものか。

ジャクソン氏:適切なALMに欠かせない要素の1つに、可視化が挙げられる。開発のライフサイクル全体を見渡せるよう、開発環境が“見える化”されている必要があるのだ。そこで当社は、ライフサイクルのフェーズごとのプロセスを統合し、マネジメント層のところでプロジェクト全体の状況が容易に把握できるようにするため、ユーザーの環境下で導入されている個々の言語やツールを1つのプラットフォームにまとめ上げる作業に取り組んだ。

 このような、統合化された単一のプラットフォームの実現にあたっては、各フェーズで用いられる言語やツール、開発手法に対して、すべからくオープンでなくてはならない。われわれがコンセプトとして掲げるOpen ALMの名前はここからきている。

 .NET、Java、そしてWebSphereなど、今日のユーザーの開発/実行環境は実にさまざまだし、反復型の開発手法をとるところもあれば、ウォーターフォール的な開発手法にこだわるところもある。また、近年ではアジャイルの手法を採用するところも増えてきた。そうしたなか、たとえ顧客の用いる言語やツールがフェーズごとにまちまちであっても、きちんと組み合わせて使ってもらえるようにする。つまり、ユーザーの選択の自由を保証したまま、ソフトウェア開発のライフサイクル全体の統合管理が行えるようなプラットフォームを提供するというのが、Open ALMが目指すところなのである。


ボーランドが目指す、ALM分野の改善と自動化

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