日本オラクル、Javaテクノロジーの最新動向を説明――Java EE 7ではクラウド対応せず8で対応
「バージョン7でのクラウド標準化は時期尚早」と関係者■ Java EE 7はクラウド対応せず
日本オラクルは11月13日、Java技術の最新動向を説明。エンタープライズ用途のJavaプラットフォーム「Java Enterprise Edition」(以下、Java EE)の最新版のバージョン7では、クラウド対応が注目を集めていた(関連記事)が、今回は対応を延期しバージョン8からの対応としたことなどを説明した(一部既報)。
9月30日から10月4日まで米国サンフランシスコで開催されたイベント「JavaOne」での内容を元にJavaテクノロジーの最新の情報を日本向けに説明したもの。今回は「Make the Future Java」をテーマとし、「プラットフォームの完全性を志向」「先進性の導入とイノベーションの推進」「開発生産性の向上」「オープンで透明性の高い進化」「コミュニティの協力/連携を強化」「品質とセキュリティの向上」の6つのポイントを中心に話し合われたという。
エンタープライズ用途のJavaプラットフォーム「Java Enterprise Edition」は、新バージョンのバージョン7のSDKが2013年春頃にリリース予定。当初は「Java EE 7 moving into Cloud」をテーマとし、クラウド対応を全面に打ち出したアップデートが行われる予定だったが、クラウド対応はバージョン8に持ち越し。バージョン7については、HTML5と開発生産性の向上を徹底する方針に変更した。
日本オラクルのFusion Middleware事業統括本部ビジネス推進本部シニアJavaエバンジェリスト寺田佳央氏は「Javaは標準技術であるため誰にとっても長く使えるようにしなければならない。現在の状況でクラウド標準化は時期尚早。時間をかけて取り組まなければならないと認識を改めた」と話している。
Java EE 7に新たな搭載される機能については「WebSocket」と「JSON(JavaScript Object Notation)」、「Batch」、「Cache」の4つで、そのほかでもいくつかの機能の大幅な更新が行われた。特にHTML5のなかで定義されているWebSocket対応については注目を集めている。Javaの標準機能として組み込むことで従来の複雑さや非効率性を解消し、アプリケーションとサーバを結び双方向/全2重通信が実現可能としている。
またバージョン7の次世代となるJava EE 8については、持ち越したクラウド・アーキテクチャの提供や、SaaSに対するマルチテナンシー、Jigsawベースのモジュール化などを実現する予定だとしている。
標準向けのJava Standard Edition(Java SE)は、2012年はMac OS XとLinux ARMの実行環境を追加。順調にダウンロードを伸ばしていることなどが報告された。また2013年夏にリリース予定の最新バージョンJava SE 8については、Lambda対応のほか、新JavaScriptエンジンとしてNashornを採用。OpenJDKで公開する。
また組み込みJava(Java Embedded)については、搭載デバイスが100億台以上になったほか、パッケージをJava ME Embedded 3.2とJava Embedded Suite 7.0の2つに再構築。さらに要件に合わせてファイルサイズを選択可能なJava SE 8 Compactプロファイルを用意。フルJREに比べて最高で14分の1(10MB)まで小型化できるバージョンを用意することなどが紹介された。
(三島一孝/Computerworld.jp)






























