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事業継続マネジメント(BCM/DR)

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【解説】

大災害からサバイブした企業のディザスタ・リカバリ計画<small>[Case 1:バックアップ体制の刷新]</small>

「毎年、ハリケーンの季節になるとDR計画を総点検する」――テュレーン大学
(2008年09月11日)

2005年8月末に米国南東部を襲った米国観測史上最大のハリケーン「カトリーナ(Katrina)」は、多くの命を奪い、ビジネスに甚大な被害をもたらした。災害はいつ、どこで、どんな状況で襲ってくるかわからない。万が一の事態に備え、われわれがすべきことは、ダメージを最小限にとどめるようにすること。そして日ごろからディザスタ・リカバリ(災害時復旧)計画を講じておくことだ。本稿では、カトリーナの痛手から立ち上がり、データ・バックアップ体制を全面的に刷新したTulane大学のディザスタ・リカバリ計画を紹介する。



Gary Anthes
Computerworld米国版

ハリケーンの襲来は想定するも、復旧の仕方を想定できず……

 あのとき、ニューオーリンズのTulane大学画面1)では、巨大なハリケーンの襲来を想定していた。ただし残念なことに、その被害からどう復旧するのかを、まったく想定していなかったのである。

画面1:Tulane大学がカトリーナから得た教訓は、バックアップ頻度を増やし、複数のバックアップ場所を確保することだった

 同大学でCIOを務めるポール・バーロン(Paul Barron)氏は、「暴風雨対策は万全だった。システムのシャットダウン手順やバックアップの取り方、機材の守り方などを検討し、実践していた。しかし、実際に被災してしまったあとの対策は、十分に考えていなかった」と語る。

 “実際の被災”とは、言うまでもなくハリケーン・カトリーナによる被害である。

 「カトリーナが通過したあと、暴風雨が再び勢力を回復する前にバックアップ・テープを用意した。ここまでは想定の範囲内だった。しかし、大学のデータセンターの電力供給が復旧せず、テープをどこに送るべきなのか、だれにもわからなかった。実は、データセンター以外にバックアップ場所を準備していなかったのだ」(Barron氏)

 しかし幸運なことに、災害復旧支援サービスを提供する米国SunGard Computer Servicesから、(契約を結んでいなかったにもかかわらず)ペンシルバニア州フィラデルフィアにあるデータセンターの余剰キャパシティを提供するとの申し出を受けた。そして慎重に検討した結果、テープはフィラデルフィアへ輸送されたという。

 Barron氏は、米観測史上最大(かつ最悪)のハリケーンを経験したことが、ディザスタ・リカバリ計画強化につながったと語る。「カトリーナ以来、われわれは災害に対する備えをより具体化した。そしてディザスタ・リカバリ計画の詳細を明文化するととともに、ハリケーン以外のあらゆる災害にも対応できるよう、計画を1から練り直した」(Barron氏)

テュレーン大学がカトリーナから学んだ“教訓”

⇒ディザスタ

カトリーナによる停電で、ルイジアナ州ニューオーリンズにあるデータセンターが機能不全に。他にバックアップ場所を確保していなかった。

⇒リカバリ

SunGard Computer Servicesと契約し、モバイル・データセンターを確保。バックアップ頻度を週1回から週3回に変更。バートンルージュにもバックアップ場所を確保。

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