「Google Earth」で海洋探検を――最新版は3D海底地図を収録|リッチ・クライアント/RIA|トピックス|Computerworld

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「Google Earth」で海洋探検を――最新版は3D海底地図を収録

NASAの協力により火星の3D/高画質地図も追加
(2009年02月03日)

 米国Googleは2月2日、3D地図情報ソフトウェアの最新版「Google Earth 5.0(ベータ版)」を公開した。最大の特徴は3次元(3D)の詳細な海底地図が用意されており、ユーザーが海洋探検を楽しめることだ。


Google Earth 5.0(ベータ版)の画面。海溝や海山の名称、海の生き物の映像、マリン・スポーツが楽しめるスポット、難破船(沈没船)などのデータも追加されている

 Google Earthおよび「Google Maps」担当ディレクターのジョン・ハンケ(John Hanke)氏は、Google公式ブログへの2日付けの投稿で次のように述べた。

 「これまでGoogle Earthの地形図では、海の部分を、深さを示す陰影をつけた青色のゾーンとしてしか表示していなかった。だが、今日からわれわれは、はるかに詳細な海底地形図を提供する。ユーザーは海に潜り、3D表示された海底をくまなく探検できる。膨大なデータ・ポイントが用意されており、海の生き物のビデオや画像、絶好のサーフ・スポットの情報、実際に行われた海洋探検の記録などをチェックできるようになっている」(ハンケ氏)


視点を海面下に移動してみると、3D表示により海山が隆起していることがわかる。また、画面下の「標高」データも正しく(マイナスの値で)表示される

 さらにハンケ氏は2日付けのプレス・リリースにおいて、今回の機能追加の意義を次のように説明している。

 「わたしにとって今回のプロジェクトは、海が地球の気象変化に果たす役割や、人間が海とそこに住む生物に与える影響を理解するきっかけとなった。われわれがGoogle Earthの開発をスタートさせたとき、海をより優れたかたちで取り扱わなかったのは大きな手抜かりだった。今回のリリースで、この問題を解消できて非常にうれしく思っている。地球の3分の2を占める海についての、データ公開と探索のための優れた基盤を整備することができた」(ハンケ氏)

 米国IDCのアナリスト、キャロライン・ダングソン(Caroline Dangson)氏は、Google Earthの最新版で海底の地形が見られるようになったのはユーザーにとって重要なことだと語った。

 「Googleは、自社のサービスでできることに限界を設けない。だからこそ、マーケットを先導する立場にあるのだ。今回、海中の地形を表示できるようにしたことで、ユーザーが探索するGoogle Earthのコンテンツが大幅に拡充された。Google Earthで見る海には強い魅力がある。ユーザーは、これまでごく少数の科学者だけが訪れてきたような場所を探索するなどして、このサービスを長時間楽しむだろう」(ダングソン氏)

 Google Earth 5.0には、そのほかにもいくつかの強化点がある。

 例えば、新たに過去の画像の表示機能が用意され、ユーザーは何年、あるいは何十年も前にさかのぼって、特定の場所の過去の衛星写真を見ることができる。ツールバーにある時計アイコンをクリックし、表示されるタイム・スライダで撮影年月を指定すれば、その場所が時間とともにどのように変化してきたのかを見ることができる。


東京・赤坂付近の拡大画像。左より1997年、2005年、2007年に撮影された衛星写真。右下にある古い建物が取り壊され、新しいビルが建設されたことがわかる。場所によっては50年前までさかのぼることも可能だという

 また、NASA(米国航空宇宙局)の協力によって、火星の3D地図も追加された。NASAによる最新の高解像度画像も提供されており、ツールバーの惑星アイコンからアクセスできる。

 こうした新機能も魅力的だが、アナリストは、やはり海洋探検機能がユーザーに最もアピールするだろうと話している。

 「今回の機能追加は好ましい進化だ」と米国Gabriel Consulting Groupの主席アナリスト、ダン・オールズ(Dan Olds)氏は語った。「Google Earthは多くのユーザーにとって重要なツールとなりつつあり、同時にさまざまなビジネスで業務を構成する要素となっている。店舗の場所を消費者に示したり、配送経路を決めたり、さまざまな目的で使われている。地球上のこれまできちんと扱っていなかった領域をカバーするのは、もっともな展開だ」(オールズ氏)。

 オールズ氏は、地球の3分の2は海であり、Googleがデータ・ストレージ設備を増強してその膨大な地図情報の提供に挑んでいるのは素晴らしいと語った。

 「例えば、企業がある特定の時点にコンテナ貨物がどこにあるかチェックしたい場合に、新機能は大いに有益だ。運送業者からGPS座標情報を入手できるとしても、Google Earthを利用すれば、貨物の現在位置をビジュアルに確認できる。これは根本的な変革ではないが、興味深い変化だ」(オールズ氏)

(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)

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