デル、2010年に米国AT&Tを通じてAndroidスマートフォンを発売か
「今さら参入して競争に勝てるのか」――業界には成功をいぶかる声も米国Dellは2010年に、AT&Tの携帯電話ネットワークを利用し、米国では同社初となるスマートフォンを発売する模様だ。米国Wall Street Journal(WSJ)が報じた。
同紙がDellの事業計画に詳しい情報筋の話として伝えたところによると、このスマートフォンはモバイル向けプラットフォーム「Android」を採用し、タッチスクリーンやデジタル・カメラ機能を搭載するという。
Dellはすでに今年8月末、China Mobile(中国移動通信)が北京で開催したイベントで同社製スマートフォンのプロトタイプを公開している。この試作機は、China Mobileが「Ophone」プラットフォームと呼ぶAndroidベースのOSを採用し、3.5インチのタッチスクリーンを搭載していた。ただしDellは、中国におけるスマートフォン端末の提供計画について正式には認めていない。
IDG News Serviceの取材に対し、AT&Tの広報担当者は「WSJの記事についてはノー・コメント」とし、Dellからも米国内でのスマートフォン発売計画に関してはコメントを得られなかった。
Dellの広報担当者、アンドリュー・ボーウィンズ(Andrew Bowins)氏は、「われわれはモバイル・ブロードバンド対応のコンピューティング・デバイスを提供すべく、世界中の提携先キャリアと緊密に協力している。音声通話やAndroidに関してはまだなにも発表してないが、これらの分野では今後も世界中の提携先キャリアとさまざまな可能性を模索していきたい」と語っている。
Dellが新たに新たに携帯電話を出すといううわさは年初からずっと駆け巡っていたが、同社はそのうわさに関するコメントを拒否し続けてきた。Dellはかつて「Axim」というPDAを販売していたが、販売不振のため2007年に生産を打ち切っている。
もしDellが本当に米国でスマートフォンを発売するのなら、米国Appleの「iPhone」や米国Palmの「Palm Pre」、カナダRIM(Research In Motion)の「BlackBerry」など、競争の激化している市場に参入することになる。また、台湾HTCや韓国Samsungなどのベンダーも、すでに米国でAndroidベースのスマートフォンを販売している。
現在のところ、Dellのモバイル戦略はネットブックを主眼に置いている。スマートフォンは、同社が新たな市場に参入する足がかりになるかもしれない。とはいえ、業界ウォッチャーの中には、Dellが携帯電話市場に参入するのは遅すぎ、人気の高いiPhoneと競合する懸念もあることから、同社の成功に懐疑的な声も上がっている。
(Agam Shah/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)



























