米国のユーザーがアップルを提訴――「iPhone 3Gは欠陥品だ」
頻繁に通話が切れるし、宣伝文句どおりの通信速度が出ていないと主張米国アラバマ州在住の女性が8月20日、米国Appleを提訴した。女性は同社のスマートフォン「iPhone 3G」を購入したユーザーで、頻繁に通話が切れるうえ、AT&Tのネットワークへの接続に問題があって通信速度が宣伝されていた速度より遅いと訴えている。
訴状によると、この女性は集団訴訟としての認定も求めている。同州バーミングハム在住のジェシカ・スミス(Jessica Smith)氏は訴状の中で、購入した製品を「欠陥品であるiPhone 3G」と呼び、Appleに対し「明示および黙示の保証の不履行」と「それが認められなかった場合を想定した不当利得」を訴えた。
訴状には、Appleの宣伝は明らかに誤解を招くものだったと記されている。「被告は、顧客が欠陥品であるiPhone 3Gに関する宣伝の文言や表現を事実と考え、このデバイスが、『半分の値段で2倍の速度』だと信じるように仕向けることをねらった」
半分の値段で2倍の速度――AppleはiPhone 3Gのマーケティングで当初よりそのフレーズを使い続けている。同社WebサイトのiPhoneページには、このフレーズが大きな文字で掲げられている。
スミス氏の主張は、Appleのサポート・フォーラムに投稿された苦情を読んだことのあるユーザーにはおなじみのものだ。「購入してすぐに、原告は、インターネット接続、電子メールの送受信、テキスト・メッセージその他のデータの転送が、思ったよりも、そして宣伝されていた速度よりも遅いことに気づいた」と訴状には記されている。
「欠陥品であるiPhone 3Gが、3G規格やプロトコルに基づくネットワークに接続する確率は25%に満たないと思われた。さらに、原告は、膨大な回数の通話切れを経験した」(訴状より)
iPhone 3Gが7月11日に華々しく世界同時発売され、その数日後には、Appleの顧客から3Gネットワークの問題についての苦情が出始めた。それ以来、同社のサポート・フォーラムのiPhoneカテゴリーには、3Gネットワークの圏内とされている場所から電話がつながりにくいことに関する説明や、信号の弱さ、通話切れ、約束されていた速度より遅いデータ・ダウンロードなどに関する不満などを記した数千件のメッセージが寄せられた。
Appleは8月18日にiPhoneソフトウェアを更新する「iPhone 2.0.2ソフトウェア・アップデート」を公開した。21日に同社の広報担当者は、このアップデートを「3Gネットワークによる通信を改善するもの」と説明している。しかしながら、サポート・フォーラムには、iPhone 2.0.2は、3Gネットワークでの受信と接続の問題解決には役立たないという報告が寄せられている(関連記事)。
スミス氏は、連邦判事がこの訴訟を集団訴訟と認定することを求めており、「数千人、ことによると数万人が原告に加わると考えられる」と訴状で主張している。また、同氏は裁判所に、AppleにiPhone 3Gの修理/交換を命じる命令に加え、同氏および他のiPhone所有者(集団訴訟と認定された場合)への損害賠償の裁定も求めている。なお、現時点でこの件に関するAppleからのコメントは得られていない。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
























