アドビ、スマートフォン向けFlash Player 10を発表
iPhone対応版については「開発努力を継続」と同社米国Adobe Systemsは、2月16日から19日までスペインのバルセロナで開催されるモバイル技術の展示会「Mobile World Congress(MWC)」で、Flash Player 10のスマートフォン版を発表した。
MWCにおいてAdobeは、T-Mobileのスマートフォン「Android G1」でFlash Player 10のデモを行うとともに、Nokia S60やWindows Mobileでも稼働することをアピールした。同社プラットフォーム事業部門の技術戦略/パートナー開発担当ディレクター、アヌープ・ムラカ(Anup Muraka)氏によると、Flash Player 10を携帯電話で使う場合、既存のWebコンテンツをすべて表示できるわけではないが、旧バージョンに比べてかなり改善されているという。
ムラカ氏は、AppleのiPhoneにFlashを組み込む可能性について、「当社のCEOが先ごろ発言したとおり、開発努力を継続するつもりだ。当社はすでにかなりの作業を行っており、Appleと力を合わせて市場に投入できる日を楽しみにしている」と語った。
MWCでは、携帯電話にPDFリーダーを組み込むための「Adobe Reader LE 2.5」の後継版「Adobe Reader Mobile 9 SDK」も発表された。新SDKでは、開発者が自分のリーダーを使ってPDFを表示することが可能になった。旧バージョンでは、SDKに組み込まれているリーダーを使わなければならず、やや柔軟性が低かった。
Adobe Reader Mobile 9 SDKでは、画面に合わせた大きさで文書を表示することができる。「従来は、文書を拡大したり、表示部分を移動させたりしなければならなかった」とムラカ氏。すでにソニーがReader Digital Bookで新SDK採用しており、電子書籍リーダーのベンダーであるBookeenやiRex Technologies、iPhone対応電子書籍リーダーを開発しているLexcycleも採用する計画だ。
また、Adobeは、アプリケーションを購入しようとしているユーザーがFlash Liteを持っているかどうかを自動的に調べ、持っていない場合にはインストールするように促す技術も発表した。この技術についてムラカ氏は、「ユーザーが最新のデバイスやソフトを持っているかどうか開発者が気にする必要がなくなった」と語っている。
Adobeは、MWCの機会をとらえて、Open Screen Projectへの参加も呼びかけている。Open Screen Projectは、コンテンツ・プロバイダーがテレビやコンピュータ、携帯電話などさまざまなデバイスで一貫性のあるエクスペリエンスを提供できるようにすることを目指して進められている構想だ。
このほか、Adobeは、携帯電話で稼働するFlashアプリケーションの開発者に1,000万ドルの賞金を出すコンテストの計画をNokiaとともに発表した。賞金は、開発者から提出されたアプリケーションを審査し、優秀なものに対して提供されることになっている。



























