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【CeBIT 2009】

iPhoneのビジネス利用が活発化のきざし

企業向けiPhoneアプリに未来を託すソフト・ベンダー各社
(2009年03月03日)

 iPhoneは一般にコンシューマ向けの端末と見られているが、今週ドイツ・ハノーバーで開催されるIT展示会「CeBIT 2009」(3月3日-8日)では、複数のベンダーが同端末をビジネス分野に根づかせようと、さまざまなアプリケーションやサービスを公開する。


社内ネットワークなどへのモバイル・アクセス機能を提供するドイツのCortadoの「Cortado Corporate Server for the iPhone」(仮名称)

 ドイツのCortadoは、携帯端末から企業のネットワークやデータベース、あるいはプリンタやファックスにアクセスするためのソフトウェアの拡充を進めている。同社は、半年以内にこうした機能をiPhoneにも対応させるという。その製品名は「Cortado Corporate Server for the iPhone」となる見込みで、Appleの「App Store」を通して販売される予定だ。

 CortadoがiPhone向けのソフトウェア開発に注力するのは、企業におけるiPhone利用が活発化し、BlackBerry端末に次いで重要なプラットフォームになったからだという。同社はすでに、iPhoneとExchange Serverを接続する製品を販売している。

 ユニファイド・コミュニケーション(UC)分野では、ドイツのC4Bが「XPhone CTI Mobility」の新バージョンを発表する。これは、PBXと携帯電話を融合させ、プレゼンス情報の管理など、さまざまな機能を利用できるようにするソフトウェアだ。Webブラウザ上で動作するため、端末に追加のソフトウェアをインストールせずに利用できる。セキュリティについては、SSL(Secure Sockets Layer)暗号化を利用する。


ドイツのC4BのiPhone対応ユニファイド・コミュニケーション・ソフト「XPhone CTI Mobility」

 新バージョンでは、iPhoneなどのモバイル端末のWebブラウザ上で呼の情報や相手のプレゼンス情報などを確認することが可能になった。Ajaxベースのユーザー・インタフェースにより、相手を確認する際などにも画面を更新する必要がない。また、1クリックで電話の発着信を行うことができ、呼を社内のPBXと携帯電話のどちらにルーティングするかを決めることができる。

 CeBIT参加企業のなかには、iPhone向けソフトウェアの開発委託を売り込んでいるところもある。インドSemaphore Softwareは、インドのグジャラート州の中央開発センターでiPhone向けアプリケーションとWebサービスを開発するとのことだ。同社はオランダ、英国、米国にも支社を構え、ビジネス、マルチメディア、インターネット、ゲーム、ユーティティなど、さまざまなiPhone向けソフトウェアを開発している。

 このほか、ドイツのMerian Scoutは、観光地やレストラン、ホテルなどを紹介するトラベル・ガイドのiPhone版を発売する予定だ。これは、コンシューマに加え、ビジネス・ユーザーもターゲットにしている。第1弾はCeBITの閉幕近くにリリースされ、ドイツ、オーストリア、スイスの主な都市と地域をカバーするという。同社はヨーロッパ全土を網羅すべく、合計75のガイドをリリースする計画だ。価格は4.99ユーロ(6.28米ドル)でApp Storeを通じて販売する。

(Jeremy Kirk/IDG News Service ロンドン支局)

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