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シマンテック、Windows Mobileデバイス向けのセキュリティ・スイートを発表

デバイスの盗難や紛失に備えてデータ保護機能を強化
(2007年03月26日)

 米国シマンテックは3月26日、Windows Mobileプラットフォーム搭載デバイス向けのセキュリティ・ソフトウェア・スイート「Symantec Mobile Security Suite 5.0」を発表した。コンピュータ・ウイルス対策、VPN、データ暗号化、スパム(迷惑メール)対策などの機能を提供する。

 シマンテックのモバイル/無線担当マネージング・ディレクター、ポール・ミラー氏によると、モバイル・デバイス向けの製品としては、同社はこれまでWindows Mobile向けのウイルス対策ソフトウェアと、Symbian OSデバイス向けのウイルス対策ソフトウェアおよびファイアウォールのスイートしか提供していなかった。したがって、Windows Mobileデバイス向けのセキュリティ・スイートとしては、今回の製品が初めてとなる。

 シマンテックでは、このWindows Mobileデバイス向けの新スイートを、3月27日からフロリダ州オーランドで開催される「CTIA WIRELESS 2007」コンファレンスで披露する予定だ。

 スマートフォンなどを利用する従業員が増えるなか、企業の間ではモバイル・セキュリティへの懸念が高まっている。また、企業のデータ管理に関するさまざまな規制が施行される一方で、モバイル・デバイスから個人情報が流出する事件も相次いでいる。

 ミラー氏は、PCを狙うウイルスの数に比べれば、モバイル・デバイスへの脅威は今のところ格段に少なく、企業はまだ対策の必要性をさほど感じていないと指摘する。だが、無防備なまま放置しておくと、モバイル・デバイスは企業ネットワークに入り込む格好の入り口として、攻撃者から標的にされてしまうおそれがあるという。

 そこで、シマンテックの新スイートでは、デバイス使用時の安全性を確保する新しいツールと、デバイスの紛失時や盗難時にデータを保護する機能が組み合わされている。

 新スイートでは、モバイル・デバイスやストレージ・カードの内容全体、あるいは選択したファイルを、256ビットのAES(Advanced Encryption Standard)方式で暗号化できる。どちらの場合も、デバイス内のデータはユーザー名とパスワードによって保護されると、ミラー氏は説明する。

 また、新スイートのウイルス対策コンポーネントは、ユーザーが感染ファイルにアクセスするのを防止するとともに、管理者がデバイスを定期的にスキャンするのに役立つ。さらに、セキュリティ・ポリシーを順守していないデバイスをネットワークから遮断するIPSec(Internet Protocol Security)VPN機能や、デバイスの特定機能を使用不可にするメカニズムも用意されている。

 そのほか、悪意ある人物の手にデバイスが渡った場合を想定して、データをリモート操作で消去できるように設定することができる。パスワード入力に指定回数以上失敗したときにデータが削除されるように設定することも可能だ。加えて、デバイス上で行われた操作を追跡する監査ログ機能も備わっており、紛失したデバイスがどのように使われたのかを把握できるようになっている。

 シマンテックの広報担当者によると、新スイートで提供される技術の一部、特にVPNや暗号化技術は、ブルーファイア・セキュリティ・テクノロジーズからライセンス供与されたものだという。

 Symantec Mobile Security Suite 5.0の提供開始は5月の予定で、シマンテック、企業向けリセラー、システム・インテグレーターの各チャネルから提供される。また、携帯電話事業者も、このスイートをWindows Mobileデバイスのオプションまたは任意の機能として販売するか、あるいは月額料金制で提供する可能性があるという。

 なお、同スイートの消費者向けバージョン「Norton Mobile Security」も、デバイス当たり79ドル95セントで5月から販売が開始される予定だ。

(ステファン・ローソン/IDG News Service サンフランシスコ支局)

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