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Android 4.0への対応を急ぐインテルとMIPS

旧バージョンより早いペースで自社プロセッサへの移植を推進
(2011年11月07日)

 米国Intelと米国MIPS Technologiesは、米国GoogleのモバイルOSの最新版「Android 4.0」を搭載する自社プロセッサ・ベースのタブレットやスマートフォンが早期に製品化されることを目指し、同OSへの対応を推進している。

 Android 4.0(開発コード名:Ice Cream Sandwich)は、Androidとしては初のタブレットとスマートフォン両対応の統合モバイルOS。現在、ほとんどのタブレットやスマートフォンでは、英国ARMの設計に基づくプロセッサが採用されており、業界初のIce Cream Sandwich(ICS)搭載デバイスも、Googleと韓国Samsung Electronicsが10月に発表したARMプロセッサ・ベースのスマートフォン「Galaxy Nexus」だ。Samsungが製造するGalaxy Nexusは11月に米国、欧州、アジアで発売される。

 Galaxy Nexusでは、米国Texas Instruments(TI)製のデュアルコアARMプロセッサ「OMAP4460」が採用されている。IntelとMIPSはARMと競合しているものの、タブレット向けおよびスマートフォン向けプロセッサ市場でのプレゼンスはほとんどない。両社はこの市場での巻き返しに向け、Android 4.0への対応を急ピッチで進めている。

 Intelは先週、Android 4.0はIntelのx86モバイル・プロセッサ・ベースのタブレットやスマートフォンで動作可能であると述べた。Intelプロセッサ・ベースの初のスマートフォンが来年前半には登場する見通しだという。IntelはモバイルOSとして「MeeGo」を推進してきたが、Androidに注力する方針に転換。Googleとの密接な協力により、AndroidのIntelベース・スマートフォン/タブレット対応版を開発している。

 「Ice Cream Sandwichは、x86向けの最適化機能を備えているため、Intelアーキテクチャ・ベースのデバイスで円滑に動作する」と、Intelの広報担当者、スージー・グリーンバーグ(Suzy Greenberg)氏は述べている。

 Intelプロセッサを搭載するタブレットとしては、先週発表された米国Hewlett-Packard(HP)の「Slate 2」や、米国Cisco Systemsの「Cius」などがある。Slate 2はWindows 7を搭載し、CiusはAndroidの旧バージョンを搭載する。

 一方、MIPSプロセッサを搭載する既存のタブレットは、「Android 3.0」(開発コード名:Honeycomb)を搭載。MIPSは、Android 4.0をMIPSプロセッサ搭載タブレット用に移植する作業に取り組んでいる。

 「MIPS対応のAndroid 4.0が間もなくリリースされるだろう」と、MIPSの広報担当者、ジェン・バーニアサンタリニ(Jen Bernier-Santarini)氏は電子メールで答えている。

 Android 4.0搭載のMIPSベース・タブレットが登場する時期は、Googleが同OSをオープンソースとして公開する時期に左右されると、バーニアサンタリニ氏は説明。SamsungのGalaxy Nexusの発売後、GoogleはAndroid 4.0のソースコードをオープンソースとして公開し、同OSをさまざまなプロセッサやデバイスに移植できるようにする見通しだ。

 「ICSが11月にオープンソース化されれば、これまでの経験から見て、われわれはICSのMIPS版をその数週間後に披露し、実運用に耐えるバージョンを90日以内にリリースできるだろう」とバーニアサンタリニ氏は述べた。

 Androidのサポートに取り組んでいるMIPSライセンシーの多くは、低レベルのLinuxカーネルとドライバの作業をすでに完了しており、移植の実現に向け、Androidの上位レイヤのオープンソースコードを待っているという。

 「ICSのアーキテクチャは、Honeycombとよく似ているので、われわれはMIPSとライセンシーによるHoneycombに関する取り組みを生かすことができる。このため、ICSのソースコード公開後、MIPSベースのICS搭載デバイスが速やかに製品化されると期待している」(バーニアサンタリニ氏)

 IntelとMIPSによるAndroid 4.0の自社プロセッサへの移植作業は、旧バージョンの移植時に比べてかなり早いペースで進んでいると言えるだろう。

 Android 4.0では多くの改良が加えられており、例えば、アプリケーションのアクセスやナビゲートを容易にする新しいインタフェースとシステム・バー、キーボードの改善、複数の電子メール・アカウントの統合、セキュリティの強化、コア・アプリケーションの機能向上、手軽な写真管理、モバイル決済用のNFC(near-field communications)機能、音声/テキスト変換機能などがある。

(Agam Shah/IDG News Serviceニューヨーク支局)

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