オラクルの9-11月期、2%増収で17%増益
ソフト販売が伸び、ハード関連売り上げが減少した中で、エンジニアード・システムは好調米国Oracleが12月20日に発表した2012年度第2四半期(2011年9-11月期)決算は、ソフトウェア販売が伸びたもののハードウェア関連売り上げが減少した。トータルでは増収増益となった。
第2四半期の売上高は前年同期比2%増の88億ドル、純利益は17%増の22億ドル、1株利益は17%増の0.43ドルだった。
報告セグメント別に見ると、ソフトウェア・ライセンスの売上高(Oracleの事業成長と顧客の購入動向の主要指標と考えられている)は2%増の20億ドル、アップデート&プロダクト・サポートは9%増の40億ドルで、これらを合計したソフトウェア売上高は7%増の60億ドルとなった。
ハードウェア・システムズ・プロダクトは14%減の10億ドル、ハードウェア・システムズ・サポートは2%減の6億ドルで、これらを合計したハードウェア・システムズ売上高は10%減の16億ドル。また、サービスの売上高は前年同期比横ばいの12億ドルだった。
Oracleはコモディティ・ハードウェアをあまり重視せず、データベース・マシン「Exadata Database Machine」など、同社のソフトウェアとサーバなどのコンポーネントを組み合わせた特定用途向けシステムに力を入れている。Oracleは、こうしたシステムをエンジニアード・システムと呼んでおり、この戦略が長期的な収益性向上をもたらすと考えている。
「第2四半期にはエンジニアード・システムの販売が加速した」と、OracleのCEO、ラリー・エリソン(Larry Ellison)氏は声明で述べている。「Exadataは、前年同期比で100%を優に上回る伸びを記録した。『Exalogic』の伸びも前期比100%以上に達した。第2四半期には『SPARC SuperCluster』の出荷も開始しており、第3四半期には『Exalytics』と『Oracle Big Data Appliance』を出荷開始する予定だ」
また、Oracleは2012年度上半期(2011年6-11月期)に、営業担当者を1,700人以上増員したと、共同社長を務めるマーク・ハード(Mark Hurd)氏は声明で述べている。「われわれは、この営業体制の強化と、『Fusion ERP Cloud』や『Fusion CRM Cloud 』のような革新的な新製品により、2012年度下半期(2011年12月-2012年5月期)も堅実な内部成長を達成できると考えている」
Oracleの共同社長のサフラ・カッツ(Safra Catz)氏は、12月20日に行われた電話会見で、第2四半期のハードウェア販売は、この四半期にリリースされたSPARC T4プロセッサを搭載するシステムへの移行に影響されたと説明した。顧客が新システムの評価に時間をかけたため、「購入の決定が非常に遅くなった」としている。
エリソン氏は電話会見で、ExadataとExalogicの第2四半期の販売台数は約200台となったと報告し、第3四半期と第4四半期にはそれぞれ300台、400台以上に増えるだろうとの見通しを示した。「これにより、2012年度通期のエンジニアード・システムの売上高は10億ドルに達するだろう。2013年度には、これをさらに倍増させる計画だ」
しかし、エリソン氏は電話会見でアナリストからの質問に対し、Oracleは以前に発表した、「Exadataのインストール・ベースを2012年度末までに3倍に増やす」という目標を、達成できないかもしれないと認めた。
「おそらく、インストール・ベースは2.5倍に増えるにとどまるだろう」と同氏。「だが、われわれは非常に強気の目標を設定した。それには届かないかもしれないが、われわれはIBMやTeradataなど、競合他社からシェアを大きく奪っている」
電話会見では、Oracleの新しいエンタープライズ・アプリケーション・スイート「Fusion Applications」の投入や、最近発表されたクラウド・ソフトウェアを手がけるRightNowの買収といったトピックは、ほとんど言及されなかった。だが、第2四半期にソフトウェア・ライセンスの売上高伸び率が比較的低い数字にとどまったことについては、説明があった。
カッツ氏は、CRMおよびERPソフトウェアの販売は好調だったと述べた。「しかし、特定の業種や業務向けのソフトウェアには、低調なものもあった。この種のソフトウェアは販売サイクルが長く、非常に慎重に管理しなければならない。だがわれわれは、こうしたソフトウェアの販売も回復するだろうと考えている」
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)



























