「Google Pack」のデフォルト・ブラウザが変更、FirefoxからChromeへ
Chrome 1.0リリースと同時にFirefoxが非デフォルト化。モジラの売上げに影響?米国Googleは12月11日、アプリケーション・パッケージ「Google Pack」英語版のデフォルト・ブラウザを、米国Mozilla Foundationの「Firefox」から自社の「Chrome」に変更した。
Google Packは、「Google Desktop」「同Earth」「Picasa」に加え、「Adobe Reader」「Norton Security Scan」などのサードパーティ・アプリケーションをパッケージングしたもの。11日以前のデフォルト・ブラウザは「Firefox with Google Toolbar」だった。
ところが、11日以降は「Google Chrome Web Browser」がデフォルト・ブラウザとして設定され、Firefox with Google Toolbarのボックス・チェックは外されている(デフォルトではないものの、アプリケーション・リストには含まれている)。
ChromeがGoogle Packのアプリケーション・リストに追加されたのは今回からだ。Chromeは11日、正式版を表すバージョン1.0にアップグレードされている(関連記事)。
ただし、英語版以外のGoogle Packでは、現在でもFirefoxがデフォルト・ブラウザになっている。ちなみに、バージョン1.0にアップグレードされたChromeは英語版に限るわけではなく、ドイツ語やフランス語なども含めた約40言語でローカライズ版がリリースされている。
Firefoxの非デフォルト化は、Mozillaにとって懸念すべき事態かもしれない。というのも、Mozillaは長年にわたりGoogleとの提携によって利益を上げてきたからだ。
例えば、Mozillaの2007年の売上げの88%(約6,000万ドル)はGoogleとの提携によるものだ。Firefoxのデフォルト検索エンジンにはGoogle製のものが採用されており、Googleはその“報酬”をMozillaに払っている。さらに、検索結果の表示ページに掲載された広告のクリック・スルーに関しても、GoogleはMozillaにお金を支払っている。
Mozillaは今年8月、Googleとの契約を更新した。両社は2011年11月までの3年契約を結んでいる。
MozillaのCEOであるジョン・リリー(John Lilly)氏は、Googleがデフォルト・ブラウザをFirefoxからChromeに変更する直前(11日)、電子メールによる声明を発表し、Chromeが1.0にアップグレードされたことに歓迎の意を表した。そして同時に、Firefoxの宣伝も行っている。
「Firefox 3の利用者はこの数カ月で急増している。来年早々にリリースするバージョン3.1で、われわれはこれまでよりも明らかに優れたブラウザを誕生させるつもりだ」(リリー氏)
上述したように、リリー氏がこの声明を発表したのは、Google Packのデフォルト・ブラウザがChromeに変更される直前である。Computerworld米国版は翌12日、Mozillaに対して、リリー氏の11日の見解に変わりはないかを質問してみたが、現時点で回答はない。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
























