グーグルが描く「究極のグリーン・データセンター構想」
海上を自在に移動し、電力と冷却能力のすべてを海から調達――現在特許出願中環境負荷軽減や電力コスト抑制といった社会的動機から、データセンターの“グリーン化”に取り組む企業が増えている。世界屈指の大規模データセンターを抱える米国Googleも例外ではなく、これまでも水力発電の利用など積極的にグリーン戦略を展開してきた。そんな同社が目下構想中なのが、海上を自由に移動しながらマシンに必要なすべてのエネルギーと冷却能力を海から取り出すことができるデータセンターだ。本稿では、このグリーンITの究極形とも思えるデータセンターの“正体”を明らかにしたい。
見えてきた「水上データセンター」の姿
米国Googleは、徹頭徹尾“グリーンな仕組み”を導入したデータセンターに関する画期的なアイデアを、米国特許商標庁に出願中だ。その特許の名称は「Water-Based Data Center(水上データセンター)」。波力発電などの電源を利用し、海水を用いた冷却システムを備える、文字どおり海に浮かぶデータセンターである。
同社の特許出願書には、そのアイデアの詳細が記されている。そこで以下、この出願書を読み解くことで見えてきた、水上データセンターの“全体像”を紹介していこう。
まず、コンピュータ機器は輸送コンテナ内にラックマウントされる。コンテナは港で一般的に使われているクレーン装置などで積みおろしが可能で、船上や水上のプラットフォームに格納される。
個々のコンテナは「モジュール」とも呼ばれ、コンピュータ・システムを構成する基礎的な要素となる。このモジュール化によって、必要に応じてコンピュータ・パワーを増減したり移動したりすることが容易になるわけだ。
コンテナ内のコンピュータ機器もまた、技術の進歩や災害による被害などを想定して、簡単に入れ替えることが可能になっている。



























