グーグル、Web検索エンジンにセマンティック技術を導入
米国Googleは3月24日、Web検索エンジンのアルゴリズムにセマンティック技術を追加したことを明らかにした。これにより、検索クエリの関連語や概念を理解できるようになり、より的確な検索結果が提示されることになるという。
同日付のブログでは、「新しいアルゴリズムでは、例えば検索キーワードとして『principles of physics(物理の基本原理)』と入力すると、『angular momentum(角運動量)』『special relativity(特殊相対性理論)』、『quantum mechanic(ビッグバン)』といった語句が関連用語として判断され、検索結果とともに表示される」と説明されている。
これまでGoogleの検索アルゴリズムをめぐっては、「古臭い」との批判も少なくなかった。主として入力されたキーワードの分析に頼っており、検索クエリの「意味」を理解するものではなかったからだ。
Google幹部もセマンティック検索の重要性は何年も前から認識しており、同社の検索製品&ユーザー体験担当副社長を務めるマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)氏は2007年10月にIDG News Serviceの取材に応じ、次のように語っていた(関連記事)。
「Googleはキーワード検索を非常に得意としているが、この手法には限界もある。それを徐々に克服していくつもりだ。将来的には、ユーザーが質問のかたちで検索を行なったり、概念レベルで情報を検索できるようにしたい。この問題の解決策として、今後、セマンティックWebに注目が集まることになるだろう」(メイヤー氏)
ただしメイヤー氏は、Googleはセマンティック検索技術を「従来のキーワード分析に取って代わるもの」ではなく「アルゴリズムに組み込まれるべき要素」として捉えているとも語っている。
「最良の検索アルゴリズムとは、強力なデータ処理と完全な包括性、そして人間が理解する『性質』という要素を組み合わせたものだと考えている」(メイヤー氏)
またGoogleのCEOを務めるエリック・シュミット(Eric Schmidt)氏は、今年1月の第4四半期決算発表の場で、セマンティック技術について次のように語っていた。「Google(の検索エンジン)が個々の単語だけでなく、フレーズの意味も理解できるようになればどんなに素晴らしいだろうか。現在、当社はその分野の技術開発に注力しており、近くその成果を発表できるはずだ」(シュミット氏)。
セマンティック検索エンジンの開発にはGoogleの競合各社も力を注いでおり、例えば、Microsoftは昨年、セマンティック技術を手がけるPowersetを買収している(関連記事)。
(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)
























