グーグル、“Webパフォーマンス向上”の手法を開発者向けサイトで公開
これまで培ってきたベスト・プラクティスを披露、コミュニティ形成も視野に米国Googleが、Web開発者向けの新たなサイト「Let's make the web faster」を開設した。高速な表示/動作を実現するための、WebアプリケーションやWebサイト、ブラウザの開発テクニックにフォーカスしている。
このサイトでは、同社がこれまでに培ってきたベスト・プラクティスに基づくチュートリアルやヒント、パフォーマンス評価ツールなどをWeb開発者に提供する。これを通じて、オンライン・システムの処理速度とパフォーマンスに関心を持つ開発者のコミュニティを形成し、Webの高速化に貢献したいというのがGoogleの意向だ。
Googleの製品マネジャー、リチャード・ラバット(Richard Rabbat)氏によると、このサイトでは、ディスカッション・フォーラムやWebツール「Moderator」を使ってアイデアや提案、質問を出せるようになっているという。
Googleは数年前から一貫して、Webサイトとアプリケーションのパフォーマンスが自社にとって極めて重要であることを強調してきた。Webブラウザ「Chrome」の独自開発に踏み切ったのも、既存のブラウザ技術に満足できなかったためとされている。
Googleの製品/サービスは、基幹事業であるコンシューマー向け検索エンジンから、コラボレーションやコミュニケーションをサポートする企業向けアプリケーションまで、大半がWeb上で運用されている。そのため、Webパフォーマンスに対するさまざまな制約を取り払うことができなければ、新たなサービスの開発が阻害されるのではないかという危惧を抱いている。
Googleが開発者コミュニティに期待しているのは、HTMLやTCP/IPといったWeb技術の中核部分を改良する取り組みだ。同社では、JavaScriptの処理が大幅に改善されたHTML 5の開発こそ、多くの開発者の努力でWebパフォーマンスを向上させることに成功した模範的な事例だと考えている。
「開発者コミュニティがインターネットの基本プロトコルの改良にも取り組んでくれるものと期待している。この分野には、まだ最適化の余地がかなり残っている」(ラバット氏)
Googleはまた、今回開設したサイトを通じて、パフォーマンス測定やトラブルシューティング、調整などの作業をサポートするツールの開発と利用も促進したいと考えている。さらに、ブロードバンド・アクセスの世界的な普及促進にも活用する方針だ。
なお、このサイトは6月25日に米国カリフォルニア州で開催されるO'Reilly Media主催のコンファレンス「Velocity」で発表される予定だ。Velocityは、Webパフォーマンスに焦点を当てたイベントである。



























