Chrome OSとAndroid、両者の「相違点」と「共通点」
グーグルは両OSの棲み分けに自信米国Googleによる「Google Chrome OS」プロジェクトの発表を受け、モバイルOS「Android」とのバッティングを危惧する声が上がり始めた。しかし、当のGoogleは「両OSの棲み分けは可能」との見解を示している。
Matt Hamblen
Computerworld米国版
異なるターゲット層
Chrome OSとAndroidとの違いに注目が集まる背景の1つに、AndroidをネットブックOSとして採用する動きが活発化していることがある。米国の調査会社IDCのアナリスト、ローマン・ラマス(Ramon Llamas)氏は、こうした動きを指摘したうえで、「AndroidにとってChrome OSがどのような意味を持つのか、この点に疑念を抱く人が少なくないはずだ」と話す。
もっとも、Googleにとって、こうした議論がわき起こることは想定の範囲内だったようだ。同社は公式ブログの中で、Chrome OSの登場によってAndroidがつまはじきにされることはなく、両者の棲み分けは可能との見解を示している。
Googleは、T-Mobileの携帯電話「G1」などで使われているAndroidについて、以前から「携帯電話やセットトップ・ボックス、ネットブックなど幅広いデバイスに対応するよう設計されたOS」(公式ブログより)と説明してきた。
これに対し、Chrome OSは「Webを多用するユーザーを対象としており、小型のネットブックからフルサイズのデスクトップ・システムに至る各種のコンピュータに対応するような設計になる」(同)としている。
Chrome OSとAndroidとの間でバッティングする部分があることは、Google自身も認めている。ただ、それを勘案しても、「当社を含め、すべての人々にプラスとなるような技術革新が(Chrome OSによって)もたらされる」(同)と強調。Androidのほうは、あくまでスマートフォンや小型携帯端末用のOSであってデスクトップ・システムのOSではない、というのが同社の考えなのだ。
こうしたGoogleの見解を、ラマス氏は肯定的に受け取っている。同氏は、「対応するデバイスという点で、棲み分けは十分に可能だ。携帯電話に期待される機能と、デスクトップ・システムに期待される機能は大きく異なる」としたうえで、両者の違いをWindows MobileとWindows XP/Vistaとの違いになぞらえた。
一方、こうした「違い」とは対照的に、GoogleはChrome OSとAndroidの共通点をほとんど明確には示していない。
現段階ではっきりしている共通点は、両者ともにLinuxのカーネルをベースにしていることだ。Googleの説明によると、Chrome OSアーキテクチャの下では、Linuxカーネル上の新しいウィンドウ・システム内でChromeブラウザを稼働させることになるという。
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