グーグル、オンライン小売業者向け検索サービス「Commerce Search」をリリース
ステミング辞書搭載で他社との差別化を図る米国Googleは11月5日、大規模電子商取引サイト向けの新しい検索エンジン・サービス「Google Commerce Search」をリリースした。同サービスではスペル・チェッカやクエリ・ステミング(派生語認識)、同義語認識など、Googleが持つ検索技術の一部を利用できる。
Google Enterprise Search担当プロダクト・マネジャーのニティン・マングタニ(Nitin Mangtani)氏によると、ターゲットとなる顧客はGoogleが拠点を持つ各国のオンライン小売業者の上位1,000社で、利用料金は年間5万ドルからだという。
Google Commerce Searchはホスティング型サービスで、「Google Merchant Center」、「Google Product Search」の両サービスと統合されている。オンライン小売業者がGoogle Merchant Center(旧称Google Base)に商品カタログ・データを提出すると、それらはGoogleによるクロールの対象になる。そしてクロールを受けると、カタログ内の商品がGoogleのショッピング検索サイト「Google Product Search」に検索結果として表示されるようになるという仕組みだ。
また、Google Commerce Searchは、Webアクセス解析ツール「Google Analytics」とも統合されている。ただし、Commerce Searchのサービスは、Googleの検索広告サービス「AdWords」、コンテンツ連動型広告サービス「AdSense」を含んでおらず、これらと統合されていない。
Google Commerce Searchは、オンライン小売業者の商取引サーバに取って代わるのではなく、その検索サービス部分を置き換えるものだ。市場では既存の商取引サーバの改良が進められている。例えば、Microsoftは10月、新バージョンの「Microsoft Commerce Server 2009 R2」のコミュニティ・テクノロジー・プレビューをリリースした。同社はこの製品における検索機能の向上を宣伝している。
Commerce Searchについて、マングタニ氏は以下のように述べている。
「現在ほとんどの(オンライン小売業者の)サイトでは、優れた検索サービスを提供していない。Commerce Searchには、充実したステミング辞書が含まれている。電子商取引サイトを訪れたユーザーは、小売業者のカタログに記載されたとおりの言葉を検索キーワードに使うとはかぎらない。しかし、Commerce Searchを利用すれば、例えば、ユーザーが『パンツ』と『ズボン』のどちらをキーワードにしても、適切な検索結果が返せるようになっている」
Commerce Searchは管理パネルで実装されるサービスであり、Googleは数日で導入できると約束している。また、Commerce Searchに含まれるAPI(Application Programming Interface)により、オンライン小売業者は検索結果をきめ細かくカスタマイズできる。例えば検索結果を一覧形式やグリッド形式で整理して表示することが可能だ。
さらに、特定のアイテムを検索結果の最上位に表示するプロモーションをセットアップしたり、販売する商品に適したカスタム検索属性を追加したりすることもできるという。
(Julie Bort/Network World米国版)



























