グーグル、モバイル広告大手のアドモブを7億5,000万ドルで買収へ
AndroidやiPhoneなど、携帯端末向け広告事業に本腰米国Googleは11月9日、米国のモバイル広告会社AdMobを7億5,000万ドルで買収すると発表した。買収は同社の株式を買い付けるかたちで行われる。
AdMobはモバイル広告の大手で、すでにGoogleのモバイルOS「Android」で動作するアプリケーション向けに広告を提供している。Googleは発表声明において、「AdMobは発展段階にあるモバイル広告市場で“目覚ましい進歩”を遂げた」と賞賛した。
Googleは買収の詳細をまとめた特設サイトにおいて、「AdMobの買収は、モバイル検索広告を主力としてきたGoogleにとってすき間を埋めるものだ」と述べている。AdMobは、主にディスプレイ広告とアプリケーション内のバナー広告に力を入れてきた。
Googleと米国Yahoo!、米国Microsoftなどは、莫大な収益を見込めるモバイル市場をめぐって熾烈な競争を繰り広げてきた。世界ではすでにPCより携帯電話のユーザーのほうが多くなっているため、モバイル・ユーザーへの広告配信が新たな収入源になると考えているわけだ。
Googleは買収に関するQ&Aページで、「今のところ、売上げ全体から見ればモバイル広告の割り合いはごくわずかだが、この市場は将来、飛躍的に成長すると思われる。Googleの検索エンジンを使うモバイル・ユーザーはこの2年間で5倍に増加した」と述べている。
米国の調査会社Sterling Market Intelligenceのグレッグ・スターリング(Greg Sterling)氏は、「AdMobの買収は、Googleがモバイル広告とディスプレイ広告に本気で取り組むという意志の表れだ」と語る。また、これはGoogleにとって大型買収でもある。「GoogleのCEO、エリック・シュミット(Eric Schmidt)氏が1年に一度と言うほどの巨額買収だ」と同氏。
特設サイトでGoogleは、今回の買収に独禁法上の問題はないと述べるとともに、モバイル広告市場にいかに多くの競合がいるのか、この買収がなぜユーザーの利益になるのかということを説いている。それによると、「広告収入で開発費を賄えれば、無料で使えるモバイル・アプリケーションも増える」というメリットがユーザーにはあるという。
さらに同社は、最近Yahoo!やAOL、Microsoftなどもモバイル広告会社を買収したことに言及している。
Googleは、買収に伴うプライバシーの懸念に配慮してか、モバイル広告のプランにも同社のプライバシー保護規定を適用するという。今年初めには、2つのプライバシー保護団体が米国連邦取引委員会(FTC)に対し、モバイル業者による個人情報の取り扱いに規制を設けるよう申し入れた。両団体が「十分な通告なくモバイル・ユーザーから個人情報を収集している」とした企業には、AdMobも含まれていた。
(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)
























