グーグル、Flash Playerを組み込んだ「Chrome」プレビュー版を公開
プロプライエタリなプラグインをサポートすることを疑問視する声も米国Googleは、Adobeとの連携を強化し、ChromeにFlash Playerプラグインを統合する方針だという。その第一歩として、同社は3月30日、Flash Playerを統合したChromeのプレビュー版を開発者向けチャネルで公開した。
AdobeのFlash Playerエンジニアリング担当上級ディレクター、ポール・ベトレム(Paul Betlem)氏はブログで次のように説明している。「この先、ChromeにFlash Playerが組み込まれる。ユーザーには常に最新バージョンが配布され、より安全かつシームレスなWebエクスペリエンスが提供されることになる」
またGoogleのエンジニアリング担当副社長リーナス・アプソン(Linus Upson)氏のブログでの説明によると、「Chromeのダウンロードとともに最新版のFlash Playerも送られてくるため、別個にインストールする必要はない」とのこと。
今回の決定をめぐっては、一部の観測筋から、「既にGoogleはFlashの競合となるHTML5をサポートしているにもかかわらず、なぜ今になってFlashを推進するのか」という疑問の声も上がっている。
Googleのブログには、「Webの将来は、古くて無骨なプロプライエタリなプラグインではなく、HTMLやCSS、JavaScriptといった標準をベースとすべきだ」「そろそろ皆がFlashを完全に見限ろうとしていたところなのに」「プロプライエタリなプラグインの統合よりもHTML5の改善に集中すべきでは」といった批判的なコメントが寄せられている。
一方、賛同のコメントも寄せられている。Flash開発者のジョエル・ファイザー(Joel Fiser)氏は、「Googleは、Webの革新を推進する主要なエンジンの1つとしてFlashプラグインを正当に評価している。Googleは、このすぐれた技術を排斥しようとするAppleの馬鹿げた方針に追随せず、この技術の改良を目指している」と述べている。AppleはiPhoneにFlashを搭載しない方針を貫いており、度々Flash批判を行っている。
また、AdobeはGoogleやMozillaなどと協力し、ブラウザとプラグイン間のやり取りを改善する新たなAPIの開発にも取り組む。「現行のNPAPIでは、柔軟性や性能が不十分で、この先の革新のペースには対応しきれない」とベトレム氏。プラットフォーム間の動作に矛盾が生じないよう、新APIはOSとブラウザに中立なものとなり、さらに性能面の強化やブラウザとのより緊密な連携が図られるという。
なお、AdobeはPCや携帯電話、家電などさまざまな機器で一貫したFlash実行環境を実現することを目指す「Open Screen Project」を推進しており、Googleも昨秋からこの取り組みに参加している。
(Paul Krill/InfoWorld米国版)



























