Vista SP1のダウンロード要件に怒りの声――互換性に問題のあるデバイス・ドライバが多すぎる
Vista公式ブログに多くのユーザーが不満を書き込み米国MicrosoftのWindows Vista公式ブログに、Vistaユーザーからの「怒りの投稿」が続出している。やり玉に挙げられているのは、VistaのService Pack (SP)1のダウンロード要件だ。一部の業界アナリストらも「ユーザーの怒りは理解できる」と、Microsoftの対応に疑問を呈している。
Microsoftは3月19日、Vista SP1の配布を開始した。Vista SP1はリリース候補版(RC版)が2007年11月15日に配布され、さらに、1月24日にVista SP1 RC版の“第2版”(リフレッシュ版)が配布されたものの、これらはIT専門家や開発者などのベータ・テスターを対象にしたものだった。
現在配布されているVista SP1は、すべてのVistaユーザーを対象にしている。しかしMicrosoftは、「Microsoft/Windows Update」を利用したVista SP1の自動更新は、以下の理由から4月半ばまで行わないと説明している。
- 英語、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語以外の言語に対応したVista SP1が用意されていないため。
- ユーザーPCに、Vista SP1のRC版がインストールされている可能性があるため。
- ユーザーPCに、あらかじめインストールされていなければならない更新プログラムが導入されていない可能性があるため。
- ユーザーPCに、Vistaとの互換性に問題のあるデバイス・ドライバがインストールされている可能性があるため。
Microsoftのサポート文書によると、Vistaとの互換性に問題のあるデバイス・ドライバがインストールされているPCにVista SP1をインストールした場合、さらなる問題を引き起こす可能性があるという。
こうしたMicrosoftの対応に対し、一部のアナリストは同社のデバイス・ドライバ・テストのプロセスに疑問を投げかけている。
調査会社Directions on Microsoftのアナリスト、マイケル・チェリー(Michael Cherry)氏は、「Microsoftがデバイス・ドライバに問題があると言ったとき、わたしは、特殊なスキャナやカメラ、あるいは大昔のプリンタが使えないということだと思った。しかし互換性に問題があるとされるデバイス・ドライバ・リストを見て感じたのは、信頼できるデバイス・ドライバのほうが少ないということだった」と指摘した。
「Microsoftは、デバイス・ドライバには巨大なエコシステムがあると言い続けている。だが、十分テストされた信頼できるデバイス・ドライバは、かなり少ないことが明らかになった。もしVista SP1との互換性に問題があるとされるデバイス・ドライバが、(Vistaの発売前に実施された)互換性テストにパスしていたのなら、そのテスト・プロセスに疑問を持つ」(Cherry氏)
実際、MicrosoftのVista公式ブログに寄せられた苦情の多くは、デバイス・ドライバに関するものだ。
なお、MicrosoftはVista SP1の入手方法やインストールに関して、電話やメールによる無料サポートを行っている。ちなみに、Vistaの公式ブログでは、同社の従業員と名乗るブランドン・ルブランク(Brandon LeBlanc)氏が、苦情コメントのスレッドにメッセージを投稿し、ユーザーを無料サポートのWebサイトに誘導するという、地道な“サポート”も行っている。
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
























