Windows XP SP3へのアップデートでIE 7が削除不能に――マイクロソフトが注意を呼びかけ
IE 6へのダウングレードにはIE 7の事前削除が必要米国Microsoftは5月5日、Windows XP Service Pack 3(SP3)へのアップデート後にWebブラウザの「Internet Explorer(IE)7」を旧版のIE 6に戻すには、SP3をアンインストールしなければならないことを明らかにした。
MicrosoftのIE開発チームは5日、同社のブログにこの問題に関する記事を投稿した。同社がWindows XP SP3をダウンロード・オプションとして「Windows Update」に追加したのは、翌6日のことである。
MicrosoftのIEプログラム・マネジャーのジェーン・マリアータ(Jane Maliouta)氏は、「IE 7ユーザーがWindows XP SP3をインストールした場合、IE 7がインストール完了後もシステム上に残存する。設定もそのまま残り、IE 7をアンインストールすることは不可能になる。コントロールパネルから『プログラムの追加と削除』を選んでも、(IE 7を)削除する選択肢は無効になっているはずだ」と、同社のブログに投稿している。
Windows XP SP3には、ブラウザ・ファイルの新バージョンが含まれているため、SP3をインストールした後にIE 6へのダウングレードは実行できない仕様にしたと、Maliouta氏は説明している。同氏によれば、IE 7のバックアウトとしてPCに保管されてきたIE 6へダウングレードすることを許してしまえば、Windows環境は“ファイル混合状態”に陥ってしまうという。
「そうした状態ではサポートを受けられないし、バグが発生する可能性も高くなる。ユーザー・エクスペリエンスの信頼性を確立するには、IE 7のアンインストールを禁止し、不安定な環境が生まれないようにするしかない」(Maliouta氏)
IE 7からIE 6へダウングレードしたいユーザーは、Windows XP SP3をインストールする前にIE 7をアンインストールしておく必要がある。SP3へアップデートした後にIE 7をインストールすることで、IE 6へダウングレードできるようになる。なお、すでにWindows XP SP3をインストールしているなら、まずはSP3をアンインストールしなければならない。
Microsoftは、2006年10月にIE 7の提供を開始した。IEのメジャー・アップデートは、IE 6の最終バージョンがリリースされた2001年8月以来、行われてこなかった。
IE 6は、Microsoftのブラウザの中でいまだに最も人気が高く、IE 7もこの状況を変えられずにいる。こうした傾向は、特にビジネス界において顕著である。米国Forrester Researchが今年の3月下旬に実施した調査によれば、2007年末までにIE 7へ移行した企業ユーザーは全体のわずか30%にとどまっており、残りの70%は現在でもIE 6を使用しているという。
Maliouta氏は、Windows XP SP3のインストールがIE 6およびIE 7に及ぼす影響について、現在インストールされているブラウザがアップデートにより不安定になることはないと明言した。
ただし、ほんの2カ月ほど前に配布された最新ブラウザであるIE 8のベータ1をインストールしているユーザーには、安定性の問題からWindows XP SP3のインストールは勧められないという。
「Windows XP SP3をインストールする際は、必ず先にIE 8ベータ1をアンインストールし、実装にかかわる問題が発生しないよう注意してほしい。IE 8ベータ1は、SP3へアップデートした後にインストールすればよい」(Maliouta氏)
(Gregg Keizer/Computerworld米国版)
























