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マイクロソフト、「Windows 7」に関する情報を少しずつ明らかに

公式ブログ「Engineering Windows 7」を開設し、開発状況を伝える
(2008年08月21日)

 Windows Vistaは別に短命でもかまわないと思っているユーザーが多くいる。彼らのほとんどは、米国Microsoftがその後継として開発中の次期クライアント向けOS「Windows 7」の詳細を知りたがっている。Microsoftも、いよいよそうしたユーザーの期待に応えざるをえないと判断したのかもしれない。これまで、Windows 7をめぐっては概要しか伝えられなかったが、最近になって、もう少し具体的な情報や噂が聞こえてくるようになった。

 熱狂的に迎えられたWindowsの過去のメジャー・バージョンアップと比べると、Windows Vistaに対するユーザーの評価が総じて低い。そんな状況を、米国の市場調査会社Forrester Researchのあるアナリストは、1980年代に大々的なキャンペーンを張りながら短命に終わった米国Coca Colaの「New Coke」になぞらえ、「OS界のNew Coke」と呼んでいる。また、Vista搭載PCを買うユーザーのうち、3分の1近くがWindows XPにダウングレードしているとの調査報告もある。


米国MicrosoftのWindows担当チームが運営する、Windows 7の開発状況を伝える公式ブログ「Engineering Windows 7

 そんな状況のなかで、少しずつ増えてきたのがご存じ、Windows 7にまつわる情報だ。日ごろメディアに叩かれていることを気にしてか、MicrosoftはWindows 7に関する情報をできるだけ直接伝えたいと考えているようだ。そして先般、同社のWindows担当チームは、Windows 7の開発状況を詳細な記録をして残すため、新たにブログ「Engineering Windows 7」を開設した。Windows 7の開発責任者を務めるジョン・デヴァーン(Jon DeVaan)氏とスティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏も、定期的に投稿やコメントに参加すると約束している。

 すでに同ブログ上では、次期OSの開発に携わるスタッフは膨大な数に上り、ミドル・マネジャーが多数いることが明かされている。開発者の人数が2,000人に上るとの報告も複数ある。まさに超巨大な開発プロジェクトである。同ブログに紹介されている数字を信じるなら、Microsoftは開発者4人当たり1人のマネジャーを配置していることになる。

 最近のMicrosoftが積極的に情報を出し始めていることは、この開発者向けブログ以外からもうかがえる。今週、別の筋からさらに興味深い情報が伝わってきた。われわれはずいぶん前から、Windows 7はWindowsカーネルを大々的に手直しするのでなく、Vistaのコード・ベースを土台に作られるという情報をつかんでいた。だが、Windows 7はわれわれの想像よりもずっとVistaに近いかもしれない。

 Microsoftの広報部門によると、Windows 7のサーバ版はまったくの新製品としてではなく、現行のWindows Server 2008のマイナー・バージョンアップになるらしい。正に「Windows Server 2008 R2」という製品名で出荷されるようで、その名が示すとおり、機能的には現行バージョンと大差ないはずだ。

 小出しで情報が出てきているとはいえ、Windows 7に関する決定的な情報となると、現在のところ、まだ皆無に等しい。現段階では、次期OSをめぐる情報はフリー・マーケティングの域を出ない。たとえ批判であれ、われわれユーザーがWindowsについてあれこれ議論しているうちはMac OS Xに乗り換えることはないだろうし、ましてやLinuxに鞍替えすることも考えにくい。

 Microsoftによると、同社はWindows 7に関する公式な詳細情報を、今年10月に予定されているソフトウェア開発者向けコンファレンス「Professional Developers Conference(PDC)」で初めて公にし、その翌週に行われるハードウェア開発者向けコンファレンス「Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)」でさらなる詳細を発表するという。

(Neil McAllister/PC World米国版)

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