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「Windows広告の“no walls”は商標に抵触」――イスラエル企業がフレーズ削除を要求

マイクロソフト側は「メリットのない訴え」と広告を継続
(2008年09月30日)

 米国Microsoftの広告キャンペーンが自社商標に抵触しているとして、イスラエルの新興企業が異議を申し立てている。しかしMicrosoft側は、「この訴えにはメリットがない」として、現在も広告キャンペーンを継続中だ。


“no walls”が使われているWindowsの広告キャンペーン

 問題となったのは、Microsoftが9月18日から開始したWindowsのマーケティング/広告キャンペーン。その中で使われている“no walls”というフレーズに対し、イスラエルに本拠を置くホステッドOSベンダー、G.ho.stが異議を申し立てた。

 G.ho.stは2006年創立のソフトウェア企業で、イスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地域にオフィスを構えており、およそ40人の従業員がいる。

 G.ho.stのCEO、ズビ・シュライバー(Zvi Schreiber)氏は9月23日、MicrosoftのCEOであるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏に書簡を送り、“life without walls”や“imagine without walls”、“imagine no walls”というフレーズをMicrosoftの製品やWebサイト、マーケティング資料、広告などで今後使わないと約束する文書を、25日の業務終了時間までに出すよう求めた。

 シュライバー氏によると、G.ho.stでは、「概念上、Windowsに取って代わる製品」とされるVirtual Computer製品を指すフレーズとして、昨年4月から“no walls”を使用しているという。

 そのうえで同氏は、Microsoftが広告キャンペーンで前面に押し出している“life without walls”、“imagine without walls”、“imagine no walls”というフレーズはG.ho.stの商標と実質的に同じものだと主張。同フレーズを過去に使用したことに関するライセンスの問題についても、G.ho.stと誠実に交渉するよう求めている。

 さらに、G.ho.stはMicrosoftに対し、同フレーズが掲載されたメディア上で、G.ho.stの技術や商標のライセンスをMicrosoftが取得しておらず、Virtual Computer製品と同じ機能や利点も提供していないことを説明するよう要求している。

 しかしMicrosoftの側は、9月29日になってもこれらのフレーズを使い続けている。同社広報担当者のマイケル・マリネロ(Michael Marinello)氏は、電子メールによる取材で、シュライバー氏の書簡を受け取ったことを認めたうえで、「こうした申し立てにはメリットがない」と語った。

 もっとも、G.ho.stは同フレーズを正式な商標として登録していない。しかも同社は、Microsoftに書簡を送った23日になって商標登録を申請している。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)

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